K.I 様のお便りから




  必要なものと価値あるもの
     
                              2017年10月

夕べまた同じ夢を見た。持ち物もお金も全て無くした夢だ。

あまりにもリアルで、目が覚めたとき自分の部屋にいたことが嘘のような気がした。
 
この夢は何を語っているのだろう?ひょっとしたら、「私」を形作っていた信念体系

が変化したことでゼロ地点に戻されたのかとも思った。


昨日、葉香さんのヒーリングを受けた。

目標は、「内側が静かで安らぎと平安と喜びと安心に満たされる。」 
      「自分を殺すことや死ぬことではなく、愛と平安と静けさと光の中に
      道を見出す。」  この二点である。


セッションが進むにつれて、遺伝レベルの信念体系へと導かれた。

えっ!遺伝レベルっていったい誰からの?

今日まで母から逃れたくて一目散に遠方まで逃げてきて、最近やっと彼女の姿が

見えなくなったと思って安心して鏡を覗いてみたら、そこには母の顔が写っていた!

私の人への評価や、自分自身を批判する厳しさは母そのものだったことに思い知ら

された衝撃の連続だった。



私がずっと必要とし飢え渇いていたのは、愛情と優しさと思いやりだった。

しかし母が重要だと考えていたことは、自分の得になること・評価されること・賞がも

らえること・勉強が出来ること・生産性のあること・誰よりも優れていることだった。

また母が無価値だと考えていたことは、安心・やすらぎ・愛情・平安・喜び・趣味を楽

しむ・人の痛み・人の苦しみ・人の生き死にだった。


私が必要としたものは、母が価値を置かないことばかりだった。

私の内側は、満たされることもなく常に雑音と死の恐怖と不安があった。

人生でも、パートナーの数は多かったのに愛が全く得られなかった。

セッション中、私は自分の姿をとても高いところから見下ろしているような気がした。

そして、今まで求めていたのに得られなかったその理由を見ていた。


そこにある愛を重要なこと価値あることとして受け入れることが出来ず、経済力や

名誉、愛の証拠やどのくらい役立つかに視点が注がれていたからだった。

パートナーを見る目は母そのものだったことを知り、ハンマーを振り下ろされ愕然

とした感じだった。


これほど愛を求めていたのに、もう一方でそれに価値を置くことが出来ない自分を

知った。  このことを知らずに、その溝を埋めることは至難の業だ。

あれ程憎しみを抱いた母の信念に沿って、その価値観を引き継ぎ人生を狂わせ

ていたことが分かった時、憎しみに変化が起きた。

あの人は私の母だったのだ。


もう一つ大変驚いたことがあった。

ヒーリングを統合する際に、しようとしても出来なかった。

霊的な障害のためである。

葉香さんによると、それは生きている人からの邪気を伴う悪念で9人もいた。

私には愛情が感じられなかったという怒りの想念だった。これにも驚いたのだが

過去につき合った人の数と一致していた。

今までどの人に対しても恨みこそすれ、恨まれるようなことをしていないと思い込ん

でいた。しかし、それは一方的な視点にしか過ぎなかったのだと思う。

葉香さんが祈りと共にこの生霊を解放してくれてる間、心から詫びる言葉が出た。

こんなに数多くの憎しみを受けながら、内側が静かでいられるわけがなかった。

全てが解放されて初めてヒーリングを統合することが出来た。



サポートとしてメッセージカードを手渡された。

緑の癒しのカードで、「手放す」と書かれてあった。

自分に何が必要だと考えているのか認め、成功のために不要なものを手放しな

さい。 と添えられていた。



私が人生を通してずっと望んできたものを受け取るために、葉香さんのヒーリン

グを受けに行ったのだ。

母とのネガティブコードを切断し、遺伝的な信念体系から自由になるということが

なされた。私が知り得た道を、これから一歩づつ歩いていくのだろう。

セッション中にとても大きな贈り物が与えられた気がしたが、一夜明けてその中身

がどれ程大きなものかを、今見ている。

夕べの夢は、まさに今の私だ。しかし何もかも無くしたのではない。。

私の手には、もう無くすことが出来ないものがあるからだ。

                
                     ー了ー



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