Y.
S様(女性) (闘病の日々の中から)  その2.

 

*セッション二回目

 この回では「私が今の状態(身体、精神を含め)を受け入れ、ポジティブに生きる」と言うテーマを立てました。
私はある病気が原因で長期にわたる闘病生活を強いられているため、「何故、私が辛い目に何度も遭うのか」という思いを持ち続け、大変強く心を圧迫する様になっていました。そして、この思いから逃げるために自暴自棄になったり、自分を傷つけたりしておりました。前回と同じように、身体面と精神面の原因を調査した後、その原因となっている部分を開放し癒すために、幼少期と過去世(それも前回よりかなり昔の・・・)へと旅することになりました。

 最初に私の幼少期へ向かうと、商店街が見えて来ました。横には父がいました。久しぶりの父との外出でうれしくはしゃいでいる私がいました。しかし、父の顔を見るとあまり楽しそうではありません。その時、誰か知らない人と父がぶつかり二人は言い合いをしています。幸い2・3言の口げんかですんだのですが、父はますます不満げな顔になりました。父は私の手を引いてその場を立ち去ってしまいました。私は父ともっと街を見ていたいという思いを心にしまいました。その後言いたいことや欲しいことは表現しないできたのです。それは自分を責める原因ともなっていたことに気づきました。その時の私を大人の私が慈しみ楽しみをたくさん与え、満たしてあげようと思いました。心満たされるまでそっと小さな肩をなでたり、抱きしめたりしました。
 
 次に過去に向かうため、前回最初に訪れた部屋へ着きました。すると今度は左側にすぐ自分が進む扉が見えていました。そこに扉や門はなく石を積み上げただけの、風が強く吹く場所でした。私はどんどん前に進み、自分がどの様な姿なのか足元から眺めて見ました。サンダルの様な靴をはき、白い布状ののものを片方の肩からたらし頭には白い布をかぶり、風と共に舞ってくる砂をよけていました。性別は男性で日焼けをして筋肉のがっちりついた、いかにも健康そうな体格をしていました。彼の身体を借りて呼吸をすると、力強さがみなぎってくる感じがしました。足元からオレンジ色の砂漠が広がり、遠くの方で大勢の人々が石を運んだり穴を掘ったりして、とても活気のある所でした。私は洞窟のような所に入り、奥の部屋で壁に彫り物をしていました。(その時代の社会背景を象形文字や絵を使って表現していく仕事。)私はこの仕事が大好きで、時間を忘れる程集中することが出来たし誇りを持って取り組んでいたようでした。
 私の横には同じ位の年齢の男性がいて、彼は私のパートナーとして仲良く仕事をしていました。ある時、彼は彫り物を間違えて刻んでしまいました。 彼の過ちは私のした事として皆に扱われてしまい、無実を訴えましたが聞き入れられず、その仕事をはずされてしまいました。私の主張は通らないし無実の罪で生きがいを奪われ、一生この仕事にはつけなかったことや、パートナーの裏切りはネガティブな観念となって自己を作りました。そして、この時に感じたことはこの生を終えるまで心の傷となって残っていきました。

 幼少期と過去世の私を再体験することで、自分の問題点に気づいていきました。二つの生の状態を見て、今の私のテーマ(私自身を受け入れポジティブに生きる)を生きる上での課題は、「人生へのあきらめ」や「自分の主張は通らない」といった根深いトラウマからくるということを突き止めることができました。辛かった幼少時や過去世の思いを受け止め認めていくことで、これを乗り越えられるという自信が湧いて来ました。過去世の青年のたくましい力やエネルギーを胸に刻み込んで、催眠から戻ってきました。
催眠後、一回目のセッションにも増して心が軽くなり、これからも続く闘病生活にも前向きに取り組める様になりました。セッションの終わりに毎回、これからの自分を生きる為のプレゼントを頂くのですが、辛くなったときにそれをイメージするだけで心身共に楽になる様になりました。(プレゼントはイメージの中で現れるもので、実物ではありません。)催眠時は、私の場合目の前に映像が広がります。しかし音声は伊澤先生の声以外聞こえません。他の方は音や香りなど感じられる人もいたり、様々なようです。
 身体がこんなに楽になることに驚き、喜びをとても深く感じております。
伊澤先生有難うございます。                                                                                                                                                                                                                                                                    
  



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