M.Iさんは、とてもたくさんの魅力を持った女性なのですが、
                     ご自身はそのことが決して信じられず、空虚な気持ちを
                     どうして満たしていけばよいのか、どうすれば自分に自信が
                     持てるのだろうかと長く悩んで来られたのでした。
                     過去世に退行した時、今生で出会った人々の多くが過去世
                     でも出会っていることを知りました。さらに過去のトラウマが
                     今生のネガティブな人間関係をつくるパターンとなっていること
                     が発見できました。真実を知り、乗り越える勇気を得たことで、
                     初めて心の空虚さを埋めるものを見出されました。









■M.I様 (女性)(今生に架かる橋)              H16.08.18.
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 今日は自分の中で大きな変化が得られたと心から痛感いたしました。今まで産まれてから、本当の意味での心の平安を得られた事がなく、常に空虚感、孤独感を感じていました。何か目標を立てても心の何処かに常に『自分には無理だ、自分は駄目な人間だ』との思いが離れずにいました。いつも同じ所をグルグル回っている、という感覚でした。今日は伊澤先生にセッションをして頂いて、大きな変化と気付きが得られたので、そのご報告をさせて頂きたいと思います。
 
 まず、タッチフォーヘルスで今私の中にあるマイナス的要素のものを探って頂きました。それは『中毒』でした。中毒と聞いて、納得出来ました。私は長年依存傾向にあったからです。過食であったり、時には買い物依存という形でもありました。自分でも『治したい!』と強く思っていて、あらゆるモノを試してみたのですが(自己探求の内観療法や、呼吸法、自己啓発、はたまたチャネリング、霊感など、、、)一時的には解決したように感じるのですが、元に戻ってしまっていました。その度、『自分が甘えているんじゃないのか、怠けているんじゃないか、こんなに色々やっているのに解決しないなんて、なんて自分はダメな人間なんだろう、、。もうこれを一生背負って生きて行かなきゃいけないのかも、、、』と落ち込む日々だったのでした。
 次に、この中毒を引き起こす原因となる年代を特定していきました。現世では10歳、3歳、前世では5代前、10代前と出ました。今日は前世の5代前を視て行く事になりました。

 伊澤先生の柔らかな声で誘導されて行きます。 前世が視えるか不安になりつつも誘導に従って行きます。
 歩いて行き前世に入る扉の前です。大きな重厚な木で出来た、見事な彫りが入った門です。門を開けて入っていきます。前を、ザンバラ髪の汚い着物を着た、5、6歳の女の子が歩いています。私のようです。その子は身なりも親にかまってもらえず汚く、醜いようでした。その女の子に、泥団子をぶつけている男の子がいます。近所の子供のようです。
 家の方に意識を合わせます。その子の家は、藁葺き屋根の粗末な家です。入ると土間があり、奥に座敷が一部屋あるだけです。そこに父が座っています。私が家に入ると、汚いものでも見ているように睨んでいます。座敷に上がろうとしたら、父に顔面を足で強く蹴られてしまいました。『お父さんは私がキライなんだな、、、。」と悲しくなり、家の外で猫と遊んでいます。その女の子にとって猫だけが友達です。また場面が変わり、川で母が洗濯をしています。母の傍でお手伝いをしようとしています。すると母が突然女の子の顔を何度も何度も川の中に押し付けます。
女の子は(苦しいよ、苦しいよ、お母さん、ごめんなさい!)と心の中で叫んでいます。女の子は、(私は醜くいからお父さんやお母さんに嫌われているんだ、産まれてこなければよかった!)と痛感します。
家を出て何処かに行こうと思いますが、どこへ行ったら良いか解りません。 
 誘導で場面が変わります。女の子の最期の場面です。女の子は40歳ぐらいになっており、冷たく湿気た布団の中で病魔と闘っています。5、6歳の男の子が傍らにいます。肺の辺りが苦しくなったので、おそらく結核だったのでしょう。
『子供がいるのなら結婚していたのかもしれません。視てみましょう。』との誘導で、パートナーを視てみました。
川岸で私は桶を肩に乗せています。身体が大きい猛々しい男の人が、川でうなぎを獲っています。
その獲ったウナギを私が町に売りに行っているようでした。私はその旦那をとても愛しているようでした。可愛い子宝にも恵まれて幸せでした。 でも、死を前にしている私のそばには夫の姿がありません。
どうして旦那が居なくなったのかを視ることにしました。
家でお酒を飲む旦那がいます。私は「子供が居る前ではお酒はやめて下さい。」と懇願しています。でも旦那は怒ってプイっと家を出て行ってしまいます。結局そのまま家へ戻る事はありませんでした。
 また病床の場面に戻ります。私は、病気であと幾日も持たないと解っています。これから親なし子になってしまう可愛い我が子の身を案じ、自分が旦那に余計な事を言ってしまった事に後悔して毎日毎日打ちひしがれています。自分を責めています。最期は、吐血をしてしまい、我が子にはこの姿を見せたくないと思い、「外で遊んでおいで」と促し、亡くなってしまいました。
この人生の終わりに際して、醜いものは愛されないという観念と、良い家庭をつくれなかったのは全て自分のせいという強い罪悪感、そして愛する息子の未来をとても案じていることが心残りでした。

 伊澤先生が「旦那さんが出て行ったのは貴方だけのせいではありませんよ、大の大人なのにあなた方を置いて何も言わず出てしまう責任感がない旦那様も悪いのですよ。彼はその後どうなったか視てみましょう。」と促され視てみると、家を飛び出し町の一杯屋でお酒を飲みながら、その店の給仕の若い娘と仲良く話している姿が視えました。 
そして、『今まで出てきた方達の中で今世で関係している方はいますか?』と質問されます。前世での父は今世でも父でした。母も同じでした。猫は昨年亡くなった飼い猫の蘭丸のようでした。泥団子をぶつけた少年は、男友達でした。旦那は、4年前に一方的に振られてしまった、お付き合いしていた彼でした。そして、、、、前世で大きな心残りだった、愛する息子は、、、なんと今世で妹でした。
それが解った途端、「ごめんね、ごめんね、ごめんね」とワンワン号泣してしまいました。それと同時に、「今世で逢えて、しかも妹でよかった!!!」という気持ちが込み上げて感謝の気持ちで一杯になりました。その時伊澤先生も一緒に私の為に泣いて下さっているのが解りました。他人の事で心から涙を流して共鳴してくれている、その事がとても嬉しくて。でもとっても申し訳なくて、、、。それでなくても、この過去世退行は聞いているだけでも結構キツイだろうに。伊澤先生の大きな温かい優しい無限の愛が感じられました。
 最後に祭壇の前に行くと、前に青いキラキラした宝石が台の上に乗っていました。それを頂き、自分の胸に統合させました。

 退行が終わり、「私実はウナギが食べられないんですよ、食べず嫌いなんです!」と話した時の伊澤先生のクスっと可愛く笑った顔が、あまりにも愛らしかったので、忘れられません。笑。この退行を振り返り、この前世での出来事が今世とあまりにも多くリンクしているので、本当に驚きました。例えば、母に川に顔を押し付けられた事は、今世でも、タッチフォーヘルスで当てはまった10歳に、やはり場所は違いますが同じ事をされていました。泥団子をぶつけられた男の子には、今世ではやはり容姿の事でよくからかわれています。飼い猫も、我が家の中で私に一番なついていたようです。前世での旦那も今世で恋人であり、同じような別れ方をしていました。このセッションで私は「ありのままの自分を受け入れる、許す」という、大きなギフトを神様や伊澤先生に頂きました。それまでの自分は、心の空虚感を満たす為過食をして、太って、ダイエットしてまた食べて、、、という繰り返しでした。太った自分が嫌いで嫌いで認められなくて、太っているから恋も出来ない、人付き合いも恥ずかしい、ダメ人間、と決めつけていました。その事で自分を傷つけていました。ここ最近も、周りに「太った太った」と言われて自己嫌悪に陥っていました。「太っている事がそんなに悪い事?太っている人間だって傷付くんだ!」と泣きながら妹に話を聞いてもらっていました。今回の前世退行では醜い汚い女の子=今現在の太っている私そのものでした。前世での体験は辛く、悲しいことばかりでしたが、伊澤先生にお会いする事が出来て、温かな誘導をしてくださり客観的に自分の潜在意識を視る事が出来、今はとても良かったと思っています。前世の魂の無念を今世視て解放することが出来て、私はとても幸運で恵まれていると思います。今世での辛い出来事も、前世の事を解放する為には必要だったんだな、と受け入れる事が出来そうです。そして、前世で自分の息子に、両親と同じ事をせず愛する事が出来た自分を何だかとても誇らしく思います。伊澤先生との出会いを感謝!   


                                    ー了ー         



                            
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