車椅子に乗ってきたまこちゃん(仮名)

                                   平成18年11月5日

 
夏休み前の7月のある日、車椅子に乗った小学生のまこちゃんが
お母さんに付き添われてやってきました。
まこちゃんの足は、突然立たなくなって半年以上が過ぎていました。
いろいろな病院を回っても一向によくならず、どういうわけかお母さんが
私のことをネットでみつけて来られました。
まこちゃんの足は一歩も歩けず、常にお母さんの介護が必要でした。
まこちゃんの話を聞こうとしても、一言もしゃべろうとしません。
でも、まこちゃんが何を思っているのかがわかるような気がしました。
黙ったまこちゃんを調べているうちに、足の立たなくなった原因は三つありました。
一つは激しく怒るお母さんを恐れていること。 
もう一つは両親のけんかに、小さな心を痛めていること。。
三つ目は、ある人からの念。
まこちゃんの足が立たなくなった原因は、精神的心理的霊的なことにあったのです。
私自身、初めて見た重い症状でしたが、
小さな心が恐怖に震えていたり、両親のけんかに胸を痛めながら
黙っている姿がいたいたしくて、何とかしなくちゃと思いました。
このままほっておいたら、まこちゃんは一生歩かなくなるかもしれません。
まず、お母さんの心に平安と安らぎが戻ってこれるようにしなければなりません。
お母さん自身が深い悲しみと否定的な自己イメージを持っておられたからです。
何度かセッションをするうち、お母さんはほとんど苛立つことが無くなりました。
ついでに、お父さんにも来て頂いてストレス解消のスリーインワンコンセプトという
解放のテクニックを使いました。

お母さんにはインナーチャイルドヒーリングと前世療法、同時にまこちゃんには
インナーチャイルドヒーリングとエネルギー調整をしながら全身のヒーリングをしました。
まこちゃんは幼いため、ただただ愛情を必要としていました。
その点で、セッションでは足りない部分を埋めなければなりません。
傷ついた深い意識を変えるために、ある方法を思いついたのです。
お母さんに、まこちゃんが眠りについた頃、耳元で囁いてもらいました。
「まこちゃん、お母さんはあなたを絶対に離さない。愛している。」と何回か心を込めて。
それを毎日続けてもらいました。
お母さんには、まこちゃんを治すのに必要なことが何であるのかがよくわかって頂けたようでした。

同時並行で、念に関しては特別な方法をお教えしました。
これには、神様のお力が必要でしたが。
これらのプロセスが終わった日にまこちゃんの
足はしっかりと立つことができたとのうれしい報告を頂きました。
まこちゃんが二度目に来た時、恥ずかしそうに歩いてやってきました。
実際にまこちゃんの足そのものを治療したわけではありませんでしたが、
原因が癒されたために、まこちゃんの足が癒されたのです。

その姿をみて、私はどれ程どれ程感謝したことでしょう。
わぁーい神様、頑張ってくださったお母さんお父さん有難う!

今、お母さんの表情はとてもやすらかで若々しい装いへと変化しています。
最近は以前のような険しいお姿を見たことがありません。イルカと遊んだりする
素敵な女性が誕生しました。
何よりまこちゃんが、元気に自分の足で立って九月からの学校に登校するようになり
私は本当にうれしくて仕方がありませんでした。

               

                                               伊澤葉香