胎児のインナーチャイルドヒーリング





今、時代の流れは新しい世界へと加速しているような感じがいたします。
太陽の光は輝きが増し、それに反比例するように幼児虐待や家族間の
殺人が毎日のように報道されています。
一方、私どものセラピールームでは妊娠した女性やお産を間近に控えた
お母さん方がいろんな地域から、続けて何人も来られています。
開業以来始めてのことで、一体これは何を?と考えてみました。
やはり新しい時代の到来を告げているような気がしてなりません。

そんな中で、或る妊娠中の女性のセラピーをしていて気付いたことがありました。
その方は、夫との夫婦関係の問題を解決したくていらしたのです。
もうすぐ赤ちゃんが生まれて来るのに、ご主人との不安定な生活が心配でした。
彼女は夫のネガティブな感情や経済面に不安を持っていました。
現状は確かに夫に多くの問題がありました。しかし、実際の原因の一部分は
彼女自身の中にもありました。
彼女は、愛や喜びを受け取ることに罪悪感があり、無意識のうちに
人生に対する諦めが常にあったのです。
その否定的な思い込みが生じたのは、なんと彼女の胎児の頃でした。

彼女のヒーリングの前に、まずこれから生まれてくる赤ちゃんのエネルギーを調べてみました。
ご夫婦の様子を考えると、これから生まれてくる赤ちゃんのことがとても気がかりでした。
やはり赤ちゃんは自分が受け入れられていないという陰鬱な分離感と不安を持って
いるのがわかりました。
胎児の頃、私たちはまるで吸い取り紙のようにあらゆる情報を受け取っています。
お母さんの悲しみも喜びも、お父さんの様子もとてもよく見ています。
まさか、言葉もわからないしお腹の中にいてそんなこと解るはず等ないと思いますが
実際に年齢退行をして胎児のヒーリングをするとよく解ります。
お腹の中では、すでに未来が着々と創造されているのです。


この女性は30代の方ですが、
実際に胎児の頃に退行していくと次のようなことが起きていました。

彼女はお母さんのお腹の中で、両親の不仲や乱暴な夫への恐怖心から不安に
なっている母親の姿を見ながら、この家族に生まれていくことへの激しい不安と、
人生はこうした恐怖や不安や争いばかりがあるのだと信じたのです。
両親は自分たちのことで精一杯で、お腹の赤ちゃんには感心がないようです。
彼女は、自分は感心を寄せてもらえるような価値がないのだと信じました。
その後、愛や喜びを受け取ることを無意識のうちに拒否してしまったのでした。
一つ一つの感情をみていくことで、彼女はその間違いに気づき胎児の自分を
やさしく抱きとめ、自分に向かって力強く生きる喜びを伝えました。
光と慈愛のエネルギーによって、青ざめた胎児が安心とともに明るく健康的な姿に
変わっていくのがわかりました。


お母さんの胎児の頃をヒーリングし終えた後、改めてお腹の赤ちゃんのエネルギーを
調べてみました。
すると、なんと赤ちゃんは溶けて一つになり満ち足りた一体感の中でやすらいで
いるのがわかりました。



新しく生まれてくる赤ちゃんは、確かに未来をになっていくのですが、
実際のところ、未来は私たち大人の心の中に既に創られております。
私たち自身が、平安と安らぎと愛を持てなかったら、未来の子供たちにも
それを手渡すことは決してできないことでしょう。
先日、皇室にも親王様が誕生なさいました。
赤ちゃんたちがすくすくと安心して育ちますように。
未来の日本が、光輝く美しい愛の国となりますように。



        新しい命に愛と祈りを込めて。