インナーチャイルドヒーリングを受けて (M..K様女性)
前から退行療法には興味がありました。しかしどこでやっているかも解らなかったし、今ひとつ踏み出せないでいました。
今は数あるセラピーの中で、伊澤先生に出会えたことは本当に幸運だったと感じています。
私は小さい頃から霊感体質だったようで、不思議な体験や金縛りなどにはよくあっていました。そのせいか目に見えない世界はある、前世も必ずあるということは感じていましたが、それだとしたら何故この世に生まれてきたのか?何故いつも心の中に喪失感があるのか、その原因を知りたかったしつらい気持ちから抜け出したかった。辛い気持ちというのは、幼い頃の記憶です。
私の母は常逸した教育ママで私はいつもテストを90点以下だったとか、ピアノのコンクールでいい成績を取れなかったとか、そういう理由でいつも殴られていました。いつもいつもしょっちゅう殴られました。私は何故殴られるのかも解らなかったし、自分の言いたいことも言ってはいけない。自分は子供で力が無いから、親の言うことを聞かなければ殺されてしまう・・・とまで感じていたのです。
今大人になって、母はその頃のことを反省していますし、私自身も許し、両親とはいい関係を築いていました。そう、表面上は・・・・。
でも何かの拍子にその頃のことを思い出して夜も眠れなくなったり、夢で何度もうなされたり、自分は人より劣っている人間だとずっと感じていました。
そういうことはずっと大人になってからも続いていました。
先生の優しい人柄に触れて、初めて会った方なのにそんな事をどんどん話していました。
可愛いお部屋で、お茶を飲みながらそんなことをお話して、とうとう初めてのセッションを迎えました。
まずゆったりとしたチェアーに横たわり目を閉じます。先生がイメージできるように声で誘導してくださるとおり、イメージを膨らませていると真っ暗な部屋にたどり着きました。それは私の実家の物置でした。うつぶせになっている2・3歳の頃の私がいます。幼い私は、何か母に怒られて物置に閉じ込められているということが解りました。「彼女の意識に合わせてみて。」と先生に言われてそっと彼女の側に近づき様子を見てみます。
彼女は何も考えていないようです。というより今の現実を認めたくないあまりに、自分で自分の意識を悲しまないように、怒らないようにコントロールしているのが感じられました。何も悪いことしていないのに大好きなお母さんに殴られ、こんな暗いところに閉じ込められている。そんな現実を認めたくないので、幼い私は自分が悪いからここに閉じ込められているのだと、思おうとしていたのです。
私はそんな彼女(幼い自分)がとてもかわいそうになり、思わず抱きしめてしまいました。気がつけば私の両目からぼろぼろと涙がこぼれてきていました。(それは現実の私)
*この間、自分の現在の意識は常にはっきりとしています。時々起き上がってトイレに 行ったりすることもあります。(笑)
先生に「彼女が悲しみを癒すにはどうすればいいか聞いて見てください。」と言われ、幼い彼女に尋ねると近くの公園に行って遊んでと言ってせがみます。
場面が変わってその公園に行きました。そこは私がよく一人で遊んでいた公園でした。そこで彼女とブランコのこぎっこをしてみたり砂遊びをして遊びました。それはとても楽しい時間でした。・・・・・・
今、幼い私は嬉しそうにニコニコ笑い、ぴょんぴょんと飛び跳ねながら家に帰っていきました。
そして先生の誘導で、最初イメージした空間へもどってきました。先生が、「ではあなたの神様から贈り物をもらってください」と言われて探すと、何故か超和風の祭壇(何故???)の上に小さな箱がありました。その箱をそっと開けると、きれいな紫水晶のペンダントヘッドが入っていました。そのことを先生に告げると「ではその石をハートに入れて」と言われ「ええっ???」と思った私は思い切って胸にその紫の石を持っていきました。不思議なことにその石はすっと私の内部に入り、なんだかパワーが広がっていくようななんとも不思議な光が広がっていくのを感じました。
そしてなんだかとってもすっきりとして目を開けました。私は思い出したのです。何故自分にいつも自信が無かったのか、いつも人より劣っていると感じていたのかを・・・。
はっきりいって、セッションを受ける前はそんな幼い頃の記憶なんて忘れていましたし、そんな小さい頃の傷が未だに私に影響しているなんて思いもしませんでした。しかしこのときに受けた悲しみは、自分への低い自己イメージとなって、私の人生に大きく影響を与えていたことに気づいたからです。そして小さい自分を抱きしめているとき私は思ったのです。
「自分を愛していかなくてはいけないんだ。」ということを。
それを感じながらとても幸せな気持ちになってうきうきしながら戻ってきたのを覚えています。
今、私は変に自分を責めるような考えを捨てることができました。あれほどしつこく付きまとった自信の無さや劣等感は大きく変化しています。
それは生まれて初めて持った自然な感情でした。
−了ー
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