インナーチャイルド療法
インナーチャイルドとは
自分へのイメージや思考形態、反応の仕方、感情表現などを形成した自己の一面をとらえたものです。胎内で受精した時以降の経験によって起きた様々な自己を意味します。
幼児期や成長期の体験が人格形成に大きな影響を与えることは、一般に理解されていることですが、その重要度についての理解をお持ちの方は少ないと感じます。家族や地域社会の中で、幼い命は生きるためのノウハウをものすごい勢いで学んでいきます。学んだことの良いことも悪いことも、その後の人生観や自己イメージを織り成す礎となります。
しかしその礎が本人にとって否定的な影響を与えている場合、それから解放されたら大変有意義な人生を歩むことが出来ます。
インナーチャイルドを癒すことでその人本来の姿が生き生きと蘇り、それまで自己を制限していた恐怖や成長を妨げる信念からの解放を得ることができます。
今日幼児の虐待は日常のニュースとなりました。虐待は肉体のことだけを意味するものではありません。精神的、心理的、性的なものも含まれ意識されないものもあります。その全ては尊厳を破壊し、生きる喜びや人格を歪めてしまう要因となります。私たちが大人となった今も、そうした出来事がトラウマとなり、過去の痛みが何十年にも渡る苦しみとなることがあります。
起きてしまった過去の事実を変えることはできませんが、この療法はその事実の奥に隠された
真実の自己と出会い癒すことによって、再び慈しみを持って人生を歩んでいくためにあります。
インナーチャイルドを傷つける要素
・ 肉体的/精神的/感情的なトラウマ(心的外傷)となる出来事
・ 肉体電磁場への侵入
・ 脳幹と大脳辺縁系への記録
・ 脳幹と大脳辺縁系への電気的な嵐が原因となるストレス
・ 感情的/肉体的な解放がないために起こるエネルギーとストレスの停滞
・ 脳内の三つの組織への刷り込み
・ 大脳新皮質内に「核となる決定」が生成され、痛みとストレスの軽減を試みる「対処
機構 (対応メカニズム)」がその決定をもとに発達すること
・ 魂・霊・精神・感情・肉体への破壊行為の記憶
インナーチャイルドプロセスのアウトライン
1.面談をしてセッションの焦点を決める
2.ブリージングを使いリラクゼーションを行う
3.安全な場所をつくる
4.中心の自己、アダルトな自己に入る
5.チャイルドにコンタクトする
6.チャイルドと会話する
7.中心の自己、アダルトな自己に入る (理解と統合)
8.意識を部屋に戻す。アダルトの自己に戻る
プロセスの基本
・ 未解放(または未解決)の子供時代のトラウマに戻る
・ その時点で感じることを許されなかった感情(嘆き、怒り、痛みなど)を意識的に感じる
・ 脳幹と大脳辺縁系に停滞していた感情を再体験し解放する
・ 対応メカニズムを発達させた核となる決定にたどりつく
・ 対応メカニズムとそれにかかわるトラウマをとどめている原因であるテープにたどりつく
・ 様々なヒーリングを応用する
・ 焦点をしぼり、統合し、癒す
■メリットは
1. 自分の中に本来そなわっていた力を取り戻す
2. 否定的な自己イメージから肯定的なイメージへ変容する
3. 脳内のエネルギーが活性化され、創造性への足がかりが出来る
4. みずみずしい感性や生き生きとした感情を取り戻す
5. 大自然や宇宙とのつながりを深めるような気づきがもたらされる
6. スピリチュアルな自己に出会う
7. ストレスの軽減と心身の健康
8. その他数限りない癒し
■体験談 C.F様 (インナーチャイルド療法で得たもの) .
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私は職場の人間関係の悩みを抱えており、それは何処にいってもいつも繰り返され、
何度も苦しい思いをしていました。この頃の私は、「あの人がこうやってくれない、あの
人が私をこう思っているのは悪いことだから、改めなくてはいけない」と私以外の人の
責任にして、そんなつもりは自分の中では全くなかったのですが、私自身に何かある
としてもそれがいった何なのか?気づいておらず何処をどうすればいいか迷路にはま
ったような状態でした。
そんな中で伊澤先生は家族について尋ねてきました。
「家族?家族は関係ないでしょ。」と思っていましたが、何も考えず家族の事を話し
ている内に、涙がこぼれてきて声を出して泣いてしまいました。ただお話していただ
けなのにです。そこで私の家族に対する、本当の想いのようなものが溢れ出しました。
今まで、家族は関係ないと、私の方から距離をとっており、「家庭」や「主婦」という
言葉が嫌いで、そういうことに関係あるものは全て忘れ去っていました。でも実は一
番痛い所だった訳で、痛みを感じたくない為に逃げていたのだと解かりました。大人に
なってから、それも初めてお会いした伊澤先生の前で、恥も外聞もなく泣き崩れてしま
うとは自分でも驚きでした。
催眠に入っていき、私のインナーチャイルドに会いにゆきました。
自分が忘れていた小さい頃の事を思い出しました。初め入ってゆくのが怖くて、なか
なか足元を見れませんでした。でも勇気を持って、ここまできたのだから私はやるんだ!
と思い直し、ゆっくりと(心の)目を凝らしていくと小さな足が見えてきました。
そこからは先に先に見えてくる感じで、後から色々なことに気がついてゆきました。
最初は小さい私を客観的に見ているのですが、それがだんだんと主観に変わり、私
が小さい私になっていました。思いっきり表現できなかった子供の頃の想いを感じ
て、相変わらず泣いていました。伊澤先生は優しくそして強く私に言葉をかけてくださ
りそれによって小さい頃の本当の気持ち悲しみや怒りや苦しみなど、自分では感じて
はいけないと思っていた感情も素直に感じてもいいんだね、と思いました。
後日のセッションではインナーチャイルドに会いに行ったときは怒ったり、大笑いした
り色んな感情を表し感じることができるようになりました。
何回かのセッションで過去世にも辿り着くことが出来ました。ある時は日本の男の子
でした。ぞうりを履いて紺色の着物を着ていました。優しそうで綺麗な母親と、田んぼ
や山のある田舎で、貧乏な暮らしをしていましたがとても幸せな日々を思い出しました。
前世療法はまた大きな気づきをもたらす経験でした。
今までは見ないように気がつかないように逃げていたその時感じている気持ち、それ
が辛く苦しい事でも、見つめて受け入れられるようになってきています。
そんな視点を私も持っていたのですね。現在、いつもではないですが、これが私だー!
と開き直れています。過去世とインナーチャイルドでの家族関係が、今の人間関係に
反映されていたのですね。それが癒され、とてもゆっくりとしたペースですが状況は
(自分が?)変わってきています。
その後、私の心だけでなく実生活にも変化があり、悩みの種だったうまくいかない人
間関係の、とても苦手だった人達の内一人は職場を辞めて(家族の問題で)、実家に
戻り、もう一人の人は、お腹に赤ちゃんが出来た事によってとても優しくなり、仕事を
助けてくれたりしています。私は今までは毎日アルコールに頼り、必要以上に飲んで
いましたがそれもなくなり、たまに友達と飲みに行っても泥酔せず、楽しく適度に飲む
事が出来るようになりました。調子の良い時は、食べ物も野菜やお豆腐などあっさりし
たものを食べたくなります。(笑)
自然に自分を気遣い大切にしているようです。不思議な事ですが尾骨がよく痛くなって
いましたがその痛みも、2回目のセッション後なくなりました。それと、今までは続いた
事がないのですが日記を書き始めました。あまり無理せず、書きたくなった時だけです
が、何でもかんでも書いて、何ヶ月かたちますが今でも続いています。
インナーチャイルドを癒して、また前世療法を通して自分を愛し大切にする事によって、
今まで幅をきかせていっぱいになっていた問題が、私のなかで大きな位置をしめなくな
ってきつつあります。日常生活の中ではまだまだ色々な事があるけれど、自分では全く
気づく事ができなかった根っこに触れられたことで、私の場合は辛く悲しい気持ちその
ままでいいんだ、と少し思えるようになりました。
セッションをして頂くまで、訳も分からず本当にただ辛かった・・・。今はもっと自信
をもって生きていきたいという気持ちが強くなっています。私にとってこのセラピー
は大きなきっかけと癒しをもたらしてくれました。伊澤先生にはとても感謝しています。
−了ー
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