九月の長雨



                                  2021.9.10

暑さの厳しい日々から一夜にして肌寒さへと移行し、変化の目まぐるしい気候です。

それでも暦だけは九月を迎え、秋の訪れを知らせています。

長雨の続くコロナ禍の日は、一人ひっそりとして穏やかに過ぎました。

大勢の方々が行き交い、我を忘れて必死で立ち向かった過去のつとめに、ほっと

一息ついて、ドックの中で振り返っている船のような気分がしています。

ヒーリングを続けるということは、精神的な広がりや成長を続けていくことなしに

出来ないことだと感じていました。

他のお仕事にもまったく同じことが言えることと思いますが、

人の苦しみや悩みや痛みを癒すことが出来るのは、純粋な愛の力だけだからです。

そういう点でいつも自分の限界を思い知らされてきました。

個人的に私に乗り越えられない問題やエネルギー不足のままだと、人の手助けを

することが出来ないため、とっても苦しみました。

本当はそんなときこそ、私が最も愛を必要としているからです。


「愛」の窓口は、たった一つです。

この窓を通して、愛がやってきて愛が出ていきます。

誰かに対して閉ざした窓は、他の人にも閉ざされたままなのです。

私が最も苦しんだのは、過去に辛いめにあった出来事を愛せないことでした。

それは自分のことも他人のことも含めて。

それでも大丈夫。他の人は愛せると最初の頃は思っていたのです。

ところが、クライアントさんの問題に接しているうちにだんだんわかってきた

ことは、私を苦しめてきた人や自分と、同じエネルギーに触れたり同じ問題を扱

うと一歩も先には進めなくなるということでした。


それをうまく処理して初めてプロフェッショナルなんでしょ!と言うご意見もある

かと思うのですが、流れが止まってしまい前進するのが困難でした。

様々な癒しの方法があるのですが、私のヒーリングはどんなエネルギーを

流しているかによって直接癒しに違いをもたらすものなので、自分をごまかす

ことが出来ない部分なのです。

そして理解できたことが、愛の窓口は一つだということでした。

誰かの何かを愛せないこと、また自分の何かを愛せないことは、他の人が同じ

ことをした時にも愛せなくなる可能性が高いテーマかもしれません。

不器用な私に限られた見解なのですが、これを突破するためには

私の心の窓口をその都度、少しづつ広げることしか出来ませんでした。

そしてその力は、皆様に頂いたものです。


そんな中で、かかわった人の目に光が見えたり病が癒えていくのを目にした時

また明日この仕事が続けられると安心しながら、それらを繰り返す中でさらなる

ヒーリングを求めつつ、ここまで来られた気がします。

今、世界が新たな局面を迎える中、この船をどう進めていけば良いのか。

今後の船出には、今まで以上のものが求められている気がします。

これまでもそうでしたが、純粋で真実なエネルギーとの強い絆といったようなもの

を生活の中で一つづつ広げていけたらいいなと思います。


学ぶべきことが多く、小さなお子さんが一生懸命頑張っている姿を見ると、私も

小さい子供になってここから始めてみようと思います。

                                  葉香




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