新しい一日



                                      2023.7.1
皆様こんにちは。

ひと月の過ぎるのがとっても早く感じます。でも毎日は常に異なっていて、他にはない今日がやってきます。

朝になると新しい郵便物を受け取って、今日という日の封を切ります。

封の中身は喜んで受け取りたいものやそうでもないもの、絶対に受け取りたくないものなども詰まっています。

過去に滞納していた未処理の書類のように、何年も前の過去がある日突然届くこともあります。

また、計画通りの日程に沿った一日という日もやってきます。


よくご質問されることの中に、未来に不安を感じるけどどうなりますか?という問いかけです。

それなりに答えようとするのですが口ごもってしまい、もごもご言います。

書きながら今思ったのですが、聞いた人はその答えを知りたいというより不安な思いから解放されたいと

訴えていたのかもしれません。

その時々の環境や社会情勢、関係の変化、気候変動などの中にいて心身の健康が危ぶまれる時など。

特に命の危機に直面している時などは、今日、そして明日その先へと不安が続きます。

最も確信が持てないところは、私たちが常に死と背中合わせの生活をしているからだと思います。

死が自分の人生や大切な物事の全てとの別れを意味したり、病や事故による痛みや孤独への恐怖などが

「死」そのものよりも大きく迫ってくるからです。


私は生まれた時から、「死」そのものがとっても身近にあったことからこの問題をどうすれば解決できるのか

興味深く感じてきました。

久しぶりにスウェーデンボルグの著書を読み直してみましたが、2000年に出版された時に分からなかったこと

の数々が、時を経て理解できることが多くなっていました。

仕事や人生を通して私の知ったことが、彼の言葉が真理について触れていることと一致していたからです。

彼の著書には、転生についてほとんど記述がなされていません。

当時はヒプノセラピーを中心にヒーリングをしていて、転生が明らかなことだと経験から理解していました。

今思えば、フロイトやユングによって潜在意識や無意識の世界への目が開かれたのは彼の死後でしたし、

それまでのヨーロッパの世界観には無いことだったこととも関係があるのだろうと感じます。

そのため彼の説く最も重要な、人間と霊と宇宙と天の理の真実に対する言葉の多くを見逃していました。

改めて読んでみて、彼の著書には死後の生活に触れることによって、生きている今日の人生をより良い

生き方へと導く貴重なヒントの数々が宝石のように散りばめられていることが分かりました。。


ヘレン・ケラーがスウェーデンボルグを敬愛しておられたのを最近知ったのですが、目も耳も話すことも出来ない

苦悩の中に生まれ、どうしてあれ程生き生きと自然の美を感じ音楽を楽しむことが出来たのか不思議に思った

ことがあります。 純粋な魂を持っていたために霊的な目で世界を見ることが出来たからなのです。

この本では、生命についての多くの疑問にも答えてくれます。

是非、手にとってご覧頂ければと思います。          葉香


           新訳 エマニュエル・スウェーデンボルグ  霊界 3部  今村光一訳
                                           中央アート出版




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