声の音


                                 2023.11.1

このところ曇一つない青空が広がっています。

詩に詠われた秋の空だと想ってベランダから眺めていると、どこからかトンボがやって来て

指に留まったのです。えぇっと驚いたのですが、そのままじっと動かずにいたら、トンボもじっと私の

指先で休んでいました。愛する人から届いた贈り物のように、その短い時間を心から楽しみました。

指先から離れて去って行った後も、指を包む柔らかい足の感触が残っています。


自然は、音も出さずにそっと心の中に入ってきて、黙って溢れるように恵みを与えてくれます。

以前何かで読んだのですが、ある人がお部屋にサボテンを買って置いといたそうです。

その人は毎日そのサボテンに向かって、可愛いねとか素敵だねと言ってたんですって。

暫くするとそのサボテンを覆っていた棘が全部無くなってしまったのです。

とても心配したのですが、何故か元気にしているサボテンに、嬉しいとかありがとうとか

言い続けていたら、今度は物凄く綺麗な花を咲かせたらしいです。


切り花にも人の言葉が届きます。

朝にはしぼんでしまったローズレッドのダリアでしたが、生き返ってほしくて茎を短く切って水に戻し

何度も何度も声をかけてみました。

それから3日が立つのですが、とても生き生きとして咲き続けてくれています。

華麗に咲くダリアは、花が終わろうとしていてもずっとその姿を保とうと咲きます。

何と美しいのでしょう。 彼女にピッタリのダイアナという名前をつけました。

昨日、ヒーリングの際に色彩のエネルギーが必要になる場面がありました。

それはローズレッドでした。この色は、愛と自信を高めてくれます。

さっそくダイアナに助けを求め、彼女から美しいローズレッドの光をもらいました。

今朝もこのコラムを書く傍らに誇り高く咲いてくれています。


反対の例もあるのです。

原始的な暮らしを今もしている部族がいて、狩りをしながら生計を立てています。

その村には大木があったのですが、生活にはとっても不自由になっていました。

しかし彼らの持つ道具ではそれを倒すことが出来ないままおりました。

そんな時どうしたかと言うと、村中の人がその木に向かって罵倒し続けたのです。

そうしたら、ひと月が過ぎた頃その大木は倒れてしまいました。


自然に対する接し方はとても学ぶことが多く、私たち人間も自然の一部として、

どんな接し方をすると生きていかれるのかを教えてくれています。

まずは、鏡に映る自分に向かって喜んでくれるような言葉を投げかけてみます。

特に疲れ果てていたり、孤独だと思っているようならすご〜く元気になれる言葉

が必要であるのは間違いありません。


ダイアナ、生き返って元気になって!!

                               葉香



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