感謝を込めて
2024.11.1
こんにちは。
8か月ぶりにお目にかかります。
何と長い日々が流れていったのでしょう!
ご挨拶も出来ないまま、今日まで過ぎてしまったことをお詫びいたします。
ゆっくりとではありましたが、少しづつ回復してきて仕事を再開することになりました。
本当は今日まで再開の日が来ることを、想像できませんでした。
聞かれたら、近いうちにまた始めますと申していましたが、心の中は不安でいっぱいでした。
25年もこの仕事をしているのに、こんなに長く休んだことが無かったのと、
この8か月に起きた数々の衝撃は受け入れるのが難しかったこと、そして小さな自分が
不安に怯えていたためです。こんな私が皆様の前に立てるのだろうか?と。
それでも、再開することにしました。
長い休業で、私の魂が何を求めているのかが分かったからです。
今の私がご提供できるものがどんなに未熟であっても、ありのままで皆様にお会い
しようと気持ちが固まって、このコラムを書いています。
このような気持ちになれたのは、生きる力を失っている期間に皆様からの愛情に
触れることが出来たからです。
感謝の気持ちを表す適切な言葉が他に見つからず、ありふれた言葉になりましたが。
ここまで回復出来、今日に至ったのは本当にご支援頂いた皆様のおかげです。
心を込めてお一人お一人に感謝を申し上げます。
おかげでこうして再開のご挨拶をする日を迎えることが出来ました。
私にとって骨折は、想像したこともない痛みと心身の苦しみをもたらしました。
さらに手術前の検査で、他に危機的な状態が見つかったりして二重三重の苦しみでした。
起きている現実について行けず、自分の心身を十分鍛えてこなかったり労わってこなかった
ことや力不足を反省させられました。
まるで沈没しそうな船に乗って、嵐の海を漕いでいるような気がしました。
退院して家に戻ってからのことですが、
どうやったらまっすぐ前進するのか分からず、中心がどこなのかバランスの取り方も
分からず、赤ちゃんのような気持ちで歩くための練習をしてきました。
毎日ずっと寝ていたくなったり動けなくなって、いつまでたっても良くならない日々、
頭がぼんやりした頃、出来ていたことが出来なくなった頃、何も食べられなくなった頃。
何のために生きているのか忘れて、見える景色は悲しみと絶望の色ばかりの時。
気がついたらそんな私のすぐそばで、これまで皆様にお会いしてきたあの葉香さんが、
苦悩の私をじっと見つめていました。
そして暗い地獄心にその都度小さな光を灯してくれました。
でももうだめだと思ったときに、救いの手を差し伸べてくださったのは皆様です。
おかげで食べられるようになったり、人に愛されていると感じさせて頂いたり、有難い
真心からのお言葉を頂いたり、希望を持たせて頂きました。
そんな日は夜になると、明日苦しくても何とか生きていこうと思うことが出来ました。
一つ一つの愛の印は、命の灯となって今も私の心を照らしてくれています。
この間、多くの学びや気づきが次々とやってきました。
脊椎は、DNAやカルマ、過去世からこれまでの記憶を保持しています。
治ろうと次の一歩を踏むたびに、いちいちそれらが立ちはだかりました。
これまでの生涯においてよく目にしてきた鋳型がそこにありました。
背骨を損傷したことによって、これまで何をしてもびくとも動かせなかったフィールドを
やっと解き放つことが出来たのかもしれません。
先日十数年ぶりに訪ねて来られた方に、どうして私を思い出されたのですか?
とお聞きしたら、「本当の自分に帰りたかったから来ました。」とおっしゃられました。
仕事では、お目にかかってお話しする時間はわずか2時間のこと。
でもその時間が十数年たっても、その方に良い記憶として残っていたことを知り
仕事は、私自身が人様に出来る唯一の愛情表現だと思ったのです。
25年前にこの仕事を始めたときから、紆余曲折の中でもその姿勢は今に至るまで
変わることはありません。
これからも知り得たことを、その姿勢につけ加えながら成長していきたいです。
入院中に起きた出来事の中には、生まれて初めての奇跡のような出来事もありました。
守護天使が起こしてくれたことですが、そのことはまた折に触れてお話したいと思います。
生命が存続するために必要なものは、私たちが幸せに暮らすために必要なものと同じです。
それは、誰の内側にもある真実で無限のもの、本当の自分と同じものです。
願わくば心も体も魂も、大木のように真っ直ぐ伸びていきたい。
強くて丈夫で倒れたりしない大きな木のようになって、皆様が安らげるように。
生きていけるように。命の光が消えないで燃え続けられるように枝を広げていたいです。
どうかこれからもご教示くださいませ。
この8か月の日々が与えてくれた喜びや苦しみ、そしてこれからも続くリハビリ生活の全てが
ヒーリングを通して言葉やエネルギーや祈りとなって、皆様に貢献できることを望んでいます。
葉香
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