居場所
2014.2.4
職場や家庭、友人関係や組織などにおいて、その場所や人間関係に安心すること
が出来ず、不安にかられて転職を繰り返し悩んでいるというご相談を受けることが
よくあります。
最初は職場の上司や同僚や友人の中の特定の人とうまくいってないことが原因か
と考え、それを改善することで問題を解消しようとします。しかしその後関係が終わ
って接する人が変わっていく中でも、同じような人間関係が繰り広げられていくこと
がわかりました。
自分にその仕事が向いてないことが理由であったり、仕事時間が長くライフスタイル
に合わないことや自分をもっと表現できる職場に行きたいとか、ある人の言葉がひ
っかかって以来もうそこには行けなくなったとか、そこに行くと気分が悪くなるとか・・。
たくさんの理由をお聞きします。
では、家にいたら落ち着いていられるのかとゆうと、そうしていることにもつらさを感
じてしまったりして。どこにいけば、誰といれば、どうしていれば安心していられるの
だろう・・・と考えます。何がそうさせるのだろうと・・・。
セッションをすすめていくうちに、こうした悩みに共通するものがあることがわかりました。
それは自分の心の中に自分を住まわせる安全な場所がないことです。
そのため苦労してつくり上げたものやせっかく得た職や家庭に落ち着くことが困難で、
自分自らそこを離れていこうとします。
しかしそうしたくてしているんじゃないことが、ヒーリングをしているとよくわかります。
やむにやまれぬ力がむくむくとその人を捕らえていくことを、自分でどうすることも出来
ないと感じるのです。
その解決策は、潜在意識の中にあることが多いのです。
否定的な思考パターンに陥ると、手に入れているものよりも無いものや得ていないも
のを追い求めようとします。
一つの否定的なことがあっても、その他の点に目を向ければ十分に乗り越えられる
ことに気づかされます。。
つらいことがいくつかあっても、目を転じたらとても恵まれていることがよくあります。し
かし多くの場合求める一方で受け取ろうとはしていません。
それ以前に自分の人生そのものを受け取っていない場合もあるのです。
激しい切望だけが残り、安心と満足感を求め続けます。
それはまるで砂の中の金の粒をざるですくい上げるようなことに似ています。
将来を見据えて、今という現実にしっかりと踏みとどまることが大切なことに思えます。
最近は現実化するとか、引き寄せるということが一般用語のようによく使われています。
内面にあるものが外側にあらわれるという法則です。
今いるところに居場所がないとしたら、外側を捜そうとしても見つかりません。
そっと内側を覗いて、自分のことを抱きしめてみましょう。
落ち着ける居場所は、先に心の中に持つことによって現実に見出すことが出来
ます。自分へのやさしい言葉やいたわりをいっぱい持つことや、人や自分への
批判的な態度をやめることなどによっても安心を得ることが出来ます。そうすれば、
きっとどんな場所にいても自分がそこにいてよいのだと感じられることでしょう。
自分に本気で与えたら、それは必ず現実となってもたらされます。
葉香
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