
2016.10.13
長い秋雨が続きました。九州では地震やら阿蘇山噴火、
北海道では台風被害など、列島中が自然災害を受けた日々
でしたね。
そんな中、オリンピックのメダリストたちの凱旋パレードには80万人
もの人々が詰めかけて、選手たちの雄姿に惜しみない拍手喝采を
おくっていました。
何かを成し遂げる、そして人々の心に感動をもたらすということが
どういうことを意味するのかを表しているように思いました。
私たちの心を表すのに一念三千という言葉がありますが、
人の心は数え切れない想いを持ち、一つづつの想いが形をとって
人生を織りあげていきます。
今月はいつも通りにコラムをアップしようとしたのですが、
10月になって書き換えようとしても、手が止まってしまいました。
ヒーラーって何?と疑問に思うことが続き、今までの自分を振り返り
良かったことや、反省すべき点を想うととても悲しくて情けない。
さらに大きく変わって行かなければならない気がしています。
そんな最中のことです。
私よりも、もっと悲しい想いをしている友人がいるのですが。
今年の春に夫を亡くして、心身ともにつらい経験をしています。
突然の死であったため、友人は大きなショックから体調不良になりました。
彼女には一匹の犬がいるのですが、
年をとってもう歩くことも出来ません。
苦しそうなうめき声を上げるので、老犬ホームに預けました。
ある夜の友人からの電話で、そのワンちゃんにアクセスを試みて
みました。
弱っているので、どんなにか苦しいだろうと想像していたのですが、
それとはまったく異なる姿に触れ、本当に心から感動したのでした。
彼の意識はただ命の流れと一つだったからです。
肉体の苦しみへのとらわれは全くなくて、命の歓びが彼を
満たしていたのです。
そんなことって・・・。
私、死を間近にしてこんなに静かに命とともにいられるかしら・・・・・。
きっとあがいてもがき苦しむに違いない。
何故こんなに感動したのかはわからないのですが、
私もそんなふうに生きてみたいと思ったからだとわかりました。
ワンちゃんの姿は、凱旋パレードの選手たちのように
私にはまぶしく感じられたのです。
秋の訪れを、どうぞ皆様お幸せにお過ごしくださいませ。
葉香
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