感謝の言葉



                     2017.6.10

言葉にしてなかなか伝えにくいことの一つに、

「感謝」があるのではないでしょうか。

先日、人に善意で施したことから多大な損害を被りながら、

与えた人からは、全く感謝すらされずにひどい仕打ちを受け、

打ちひしがれて来られた方にお会いしました。

本当に気の毒に思いました。


人間関係において良くも悪くも多大な影響を及ぼしながらも

このことがどう扱われているのかを見ていると、

ないがしろにされていることが多いような気がしました。

今月は、そんな感謝にまつわる様々な言葉を集めてみました。

特にデール・カーネギーさんの著書では数多い名言に触れられました。


このテーマに関して、私はある時

本当に救われた言葉がありました。

「人は感謝を期待すると不幸になる」

ただただその通り、とこの時心から納得しました。



また、このような教訓を目にしました。

アメリカの有名な刑事弁護士だったサミュエル氏は、裁判官になる前に

78人の被告を死刑から救ったのだそうです。

何人が彼にお礼を述べただろう?

せめてカードの一枚でも送ったのでしょうか?

・・・そう、一人もいなかったらしいのです。

うそでしょ!! って私は思ったのですが、どうやら本当なのでした。



キリストはある日の午後10人のハンセン病患者を救いました。

お礼を言ったのは何人だろう? ・・・・たった一人でした。

後の九人はお礼も言わずに消えた様子が、お弟子さんによって

書かれているそうです。



自分の最大の力を発揮し、見えないところで多くの時間を費やし、

人が求めているものに役立てたと感じていたとき、

そんなことは当然のことであり、もっとさらに多くをと次々に

要求されたとき、私はこのお二人のことをよく思い出します。

キリストですらそうなのだから・・・・と。



また次のような言葉もありました。

「幸せになる秘訣とは、他人に感謝されるためではなく、

自分の”与える喜び”のために他人に尽くすことだ」と。

感謝できる子供に育てるには、私たち自身が感謝できる人間でいなくては

ならない。小さな水差しには大きな耳が付いている。(子どもは何でも聞いている)

子供が私たちを見ていることを忘れずにいよう。

感謝できる人間だけが感謝を返す。



人に感謝してもらえることは大きな喜びになるし、継続する励みにもなります。

でも、もう一つ心にとめて置きたいことは

「人は生まれながらにして感謝を忘れる生き物だ。」ということです。

この言葉が表すことは一部だと思いますが、

自分のことで精一杯なとき、人のことをかまっている余裕はなくして

しまいます。こうした中で、互いに暮らしているということを覚えておくことも

大切なことかもしれません。



また次のような言葉も。

他人から感謝を欲するとき、実はあなたが愛と注目を欲しているのだ。

それならあなたの欲求は永遠に報われない。

愛されない秘訣は、他人に愛を強制するからだ。

私の狭い心を見事に変えてくれた言葉でした。



やはり、どんなときも感謝は求めるものではないのだと思います。

それほど貴重な感謝は、エネルギーからするととても素晴らしい高い波動

があります。だから純粋な気持ちに対して、人はとても感動してしまいます。

その波動を身につけて、幸せでいたいですね。

誰かに頂くための言葉でなく、心に溢れる感謝のためにそして

自分自身の歓びとして。

                              葉香



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