目的
2017.8.5
それぞれの年代で持つ目標や、個人が持つ目的の他に
生き方や在り方にも目的があるように思います。
様々な経験の中から浮上してくる、自分自身のテーマのよ
うなものと言ったらよいでしょうか。
人間関係においても、健康や経済的な分野においても、
現在の状況は過去からの結果であることは確かなことです。
人生のどこかの時点で、あるいは日々積み重ねる行動や
耳に入る言葉など環境に対して、世界をどうとらえたかが
その後の人生観へつながっていきます。
現在に望ましくない問題がある場合、そこには必ずそうなる
因が存在します。それが認識され、正しい在り方へと修正し
ていくことにより現実に変化をもたらすことが出来ます。
癒しという言葉は、あらゆるテーマにおける最善の変化に対
してつけられたのだろうと思います。
ヒーリングセッションでは、過去世のエネルギーを解放する
ことが重要な意味を持つ場合があります。
現在の思考や関係の仕方や感情は、今生以前から続いて
いることが多く、個人的なことから家族や社会における関係
など、様々な因が過去世に生じています。
突然、顎関節症になった方のセッションを行った際のこと
です。
オーラフィールドにはとても大きな恐怖があり、選択の余地
がない中で死ぬという記憶が残されていました。
いつから症状が出たのか色々お聞きしているうちに、会社
のある男性から聞いた言葉がきっかけで起きた体の反応
であったことがわかりました。
本人には全く自覚がなかったのですが、心の奥深くでは分
かっていたのです。その男性は過去世で暴力的な行為によ
って彼女を死なせてしまった人だということを。
霊的な次元は、顕在意識で捉えるより何倍も数多くの情報を
キャッチしているということが言えると思います。
彼女にとってその出来事は、今生の男性関係にも暗い影を
落としていたため、関節症が治ったときには精神的にもある
大きな解放がもたらされていました。
今生の出会いあるいは再会は、より良い人生を送るための、
私たち一人一人の成長プログラムなのです。
私の人生の出会いも、けっして偶然出会っているのでは
ないということを、霊的次元では度々知らされました。
偶然を装って何度も転生する中で、様々に姿形を変えなが
らまるで初めて出会ったように出会っていくのです。
付き合い方を選択できるような関係ではダメージが少ないの
ですが、家族や職場やパートナーや大切な関係においては、
否定的な因は重要な意味合いを帯びてきます。
不自由で選択肢がなく、恐怖や罪悪感や無価値感をどこか
が感じてしまい、逃げ出したくなったりする関係もあります。
それらは今生解放すべきこと、そして癒される必要のあること
です。
死に至るような苦しみや痛みは、凄まじい感情エネルギーを
持つため、恐怖や恨みや憎しみの感情がその人の転生につ
きまとい人生の色となって定着します。
喜びや自由を奪い、病や人間関係の問題や経済的なことや
自己実現を妨げるものとなったりします。
憎しみには憎しみをもってし、恐怖にはまた恐怖で応じると
いう輪廻から抜け出すことは、今生の重要な努力目標です。
何故なら激しい感情エネルギーは、それと同じものを引き寄
せる強力な磁力となるからです。人は恐れているものや恨み
を持つものを引き付けてしまいます。
それが、転生するたびに何度も再会していく一つの理由です。
また反対に良い関係性は、今生に良い記憶として印象に残る
ことが多いようです。
出会ってすぐに深い信頼と敬愛を感じるのに、どうしてそうなの
かわからない。理由などわからないのにその人が理解できる
というようなこともあります。
癒しに向かおうとする際、忘れがちなことがあります。
それは出来事がどうであったかということに囚われて、同じよう
に感情的に反応し、自分や人を裁いたり限定してしまうことです。
その出来事によって、何を感じどのように捉えたかということを
知り、心にこだわりを持たなくなり、その関係性から真に自由にな
るということが最も大切な視点です。
その際、許しという行為が私たちの救いとなってくれます。
許し方がわからなくても許そうとすること。昔から言われているよ
うに水に流してしまうイメージが分かりやすいかもしれません。
出来事の外側だけを捉えがちですが、それを真実として受け取
り選択をしているのは、自分自身であるということを忘れてはな
らないのです。
私はどちらかというと苦悩と痛みを通して学ぶことが多いです。
これらの経験は文字通り耐え難いものです。
だからどうしても、一つ一つ克服して心の中に平安と安らぎをも
たらし、次に再会したときには以前より強くなって、愛が深くなっ
ていることを望みます。不自由な関係ではなく、多くの選択肢を
持ち、生命力で輝いた人になっていたいと心から望みます。
葉香
前頁を見る 次頁を見る
ホームに戻る