2020.5.12

日に何度、新型コロナウィルスの名を耳にするでしょうね。

満員の通勤電車で仕事に出かけ、毎日学校に通った日常が

今年一月にはまだあったのですよね。

そんな日々が、遠い日のことに思えてくるぐらい日常が変化して

今やあらゆる防御をくぐり抜け、ウィルスが世界中に侵入して

人々の肺にダメージを与え、呼吸困難に陥れています。

人と人とが距離を取り、家にこもって人込みを避け、ウィルスから

身を守らなければなりません。



このウィルスが広がり始めてから考えました。

免疫機能と呼吸器系統が関係している意味についてです。

免疫機能が関係する精神的側面は、愛や優しさです。

そして呼吸器が関係するのは、悲しみや罪悪感や絶望感です。

私たちの心がエゴによって痛手を受けたり、感情的、精神的に

傷つくとこの二つの側面がダメージを受けます。もちろんそれだけ

ではありませんが。



現在地球上に蔓延しているこのウィルスは、そうした精神面に

おける欠乏状態が地球上に広がっていることと関連がある

のではないかと感じました。

症状を結果とすると、そこには症状と同じ原因が存在します。



人と人が近づくことを避けなければ生命に危険が及ぶということは

人と人とが傷つけ合い、距離を取らなければ安心して生活出来ない

という原因が存在します。

国と国、人と人、人と自然、人と地球、これらの分離感があります。



新型コロナウィルスの患者さんは、亡くなるときも火葬にされるときも

家族に見守られることなく、公共の人の手によって遺骨だけが家に届

けられます。今は致し方のないことかもしれないのですが。

しかしこの20年近く、看取られることなく孤独死を迎える方々はずっと

増加し続けています。


以前、マザーテレサが存命中に来日されたことがありました。

その時のスピーチで、インドには食べ物に欠乏している人々が多い

けれど、日本では無関心という愛の欠乏があるというようなことを話し

ていらっしゃった記憶があります。


愛の欠乏は、個人から起こります。

悩みや病を癒すためにヒーリングをするとき、どの場合にもシステム

に綻びや歪みや死んだようになって機能不全となった部分があります。

そこは淀んだり堰き止められて、流れそのものが止まっていたりします。

愛の欠乏はエネルギーの流れが止まっていたり、淀んでいたりすること

によって生じます。

淀みを解消し、堰き止めているものを除去し、その機能が再び回復し

エネルギーが滞りなく流れるようになるとき、愛もまた復活します。


今は厳しい生活を強いられていますが、

まずは身体の健康を保って生活していきましょう。

否定的なエネルギーが私たちの愛を堰き止めてしまわないように、

ポジティブに考え、また感謝できることを探しながら、生きて。

心から、望む未来の自分や環境をイメージして、

そのリアルな感情を今感じることからスタートします。

描く未来はそう特別なことではないかもしれない。

でも、そこに溢れるものは欠乏ではなく、豊かで愛に溢れたものを想像

してみましょう。


そして今まで見られなかったような、愛の地球へと変わるように

私の心から、少しでも変わっていこうと思います。

                             葉香




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