2020.7.6

雨模様の空の下、地上では豪雨や感染が広がっています。

この雲の上では、恋人たちが一年ぶりの逢瀬を明日に控えて

どのような気持ちでいるのでしょうか・・。


最近の世界を見ていて、まるで明治維新の頃のようだと感じます。

当時は日本の国の出来事でしたが、現在起きていることは、精神の

世界規模の明治維新のような気がします。

この20・30年よく言われていたことですが、明らかに流れが変化して

いることに皆様もお気づきのことと思います。


この変化の時は、強力なリーダーの登場を求める方も多いようですが、

それだけでは到底解決できないことが起きています。

一人ひとりの自覚が促され、一人ひとりが自分の人生における救い主で

あることが求められているからです。

ヒーリングのプロセスを見ていて、今という時代の持つ意味を強く感じます。


誰かに依存したままだったり、自分の人生に対する誠実な選択が出来な

いことがだんだん苦しくなってきます。

また命に係わるような場面が増えてきているので、自分一人の力だけでは

十分とは言えません。

自立と人との調和、その両方を共に支える愛のエネルギーの三つが一体

となっていくプロセスが必要です。


支配したり破壊したり、エゴの豊かさだけを求める世界観がもたらす弊害

は、私たち自身が身をもって痛みを感じてきたし、自然の異常な姿を見て

きました。

時代の中で、強いリーダーが過去には必要とされたのですが、

そんなリーダーによって、世界が救われることはありません。

一人づつの人のために世界があります。目に映るもの聞こえてくるもの、触

れるもの全てが私の世界です。

だけどこの世界のどれ一つ、自分で創ったものはありません。

何でも洗い流してくれる水も、ただで吸ってる空気も、木を創ることも土も、

動物や植物も、そして大切なあなたも、ただで私たちに与えられました。

何といっても、この私という存在すら与えられた者です。

ありとあらゆるものは創られたものです。こんな世界を一人づつのために

与えられています。その恩にどう報えばよいのでしょう。



どうしてこんなことになったのだろうと、嘆き悔やむことはよく慣れていること

ですが、どうすれば幸福に生きていけるのかについて想いを馳せること。。

それも出来るだけ広い規模の幸福について考えることが、重要なことだと

思います。


今、私たちは生命の危機という問題に直面しています。

コロナ感染もそして自然災害も、「生きる」ということがテーマです。

生きていくために最も必要なものが何なのかを、自分というリーダーが知る

ことが、自分を守り周りの人を守ることに繋がります。

命を与えられているという恩に対して、出来ることをして報いたい。


精神や魂や感情や肉体の神秘に触れれば触れるほど、人として創られた

ことの計り知れない感謝を感じます。

元々、人であるということこそが愛の表現なのです。その愛を守り育むこと

が人には委ねられています。

励まされたり、感謝をされたり、ただ与えられたり、裏のない真心を示され

たり、助けられると人はその人の持つ愛を大きくできます。

裏切られたり、支配されたり、非難されたり、愛されないと自分の愛を閉じ

て「自分」を必死で守ろうとします。

ヒーリングセッションの中で最も感動するシーンは、閉じた扉が開かれる時

です。その扉が開かれ始めると、天が用意してくれた「生きる」ためのもの

が全てそこにあることに気づき始めます。


私の書くコラムを、こうして読んでくださる皆様に心より感謝いたします。

いつも、どんな言葉が皆様の心に安らぎとなれるのか、どうすれば少しでも

力になれるのかと考えながら生活しています。

守りと光が皆様とともにありますように、毎日祈りつづけています。

美しい空の何万という星たちのように、地上に暮らす私たちの心がキラキラ

と輝きを増して生きていけるように。
                                     葉香





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