光
    
                     
                         2020.8.7


暑い夏がやってきました。

今年春には予想もしなかった、激動の日々が続いています。

知らず知らずのうちにストレスが溜まって、心身のバランスを崩している方

も多いように感じられます。

皆様お変わりなくお過ごしでしょうか?


感染予防に効果的と発表された直後に、薬局から全てのうがい薬が売り

切れとなったようで、そのスピード感にはとっても驚きました。

人々が今一番求めていることは、感染から身を守る物なのですね。

自粛は生活や行動の自由を奪い、じわりじわりと締め付けます。

それを余儀なくするものが、コロナウィルスがもたらすものです。

目に見えない死への恐怖を前に、どのように立ち向かい命を守るのかは、

とても大きな課題です。


先日、ヒーリングの最中に初めて捉えたエネルギーがありました。

それは、恐怖や否定的感情エネルギーを利用して人生に悪い影響を及ぼ

す存在です。

恐怖感や否定的感情が広く蔓延している場合、その感情エネルギーを

使って自然を破壊したり天候バランスに様々な影響を与えたりすることが

出来る魔のようなものです。

人の感情が周囲や地域に与える影響については、身をもって体験していま

したが、このような巨大な力を捉えたことはありませんでした。

おそらく、現在の状況そのものがこうした魔のエネルギーを引き寄せている

のだろうと思います。

そう考えたとき、現在地球上で起きている状況との関連について、多くのこと

が思い起こされました。


恐怖心は愛とは異なるものですが、愛や光の欠如によって起きるものです。

ここで、とっても広い夜の講堂を想像してみます。

そこは真っ暗で何も見えない。ただ闇だけが広がっています。

どちらが前なのか、どこに出口があるのかさえわからない。

ただ果てしない闇が広がる中で一人佇んでいます。だんだんお腹がすいて

きて人を呼んでも声はどこにも届かない。もう何日、時が過ぎたのか?

まだ生きているのか死んでるのかすらわからない。言いようのない孤独と

恐怖の闇が無限に広がっています。


そんな講堂に、とっても小さなロウソクが一つ灯るとどうなるでしょう。

物凄く広い講堂は照らせないけど、このロウソクの灯によって自分の足元

や周りを少し照らすことが出来るようになります。

やっと出口が見つかる!そしたらこの講堂を出て、明るい光の元に戻れる。

ヒーリングの最中に浮かんできたのは、そんな小さなロウソクの光のような

ものでした。闇は光の無い状態だったんだと気がつきます。

その光は、人の中から漏れ出していたものです。

魔物は怖い。でも自分から光を遠ざけてしまう心の方がもっとつらいと感じ

ながら、光を遠ざける心と魔物を浄化してヒーリングを終えました。



私は最近になって初めて、世界中の人々の恐れを実感していますが、

個人としては、生まれてからこれまで、こうした恐れのなかった時代がない

という感じで生きてきました。しかし、乗り越える力も人には備わっている

と信じています。恐れを一つ克服すると、代わりに一つ自由と強さが感じら

れることから、人はどのような過酷な環境からでも抜け出すことが出来る

のではないかと思うようになりました。弱くてボロボロになった自分を、生き

ている間にどのくらい癒せるのか先が見えなくて不安になったことも数多く

ありました。しかし夜が明けて次の日は、新しい贈り物が必ず届きます。

目に見えない数多くの光の方々や、人々からの暖かい真心のおかげと教え

と神の愛のお導きによって、人々と同じような安心が少しづつ膨らんできて

今があります。


長い間に、私たちの心身や魂には数多くの傷跡が残り、未解決の問題を

抱えたまま横たわっています。どんなに蓋をしてもそれらは癒されないで

そのままになって残っています。

それらが、神によって備えられた愛や力をそして光を奪っていきます。

肉体を滅ぼすのはウィルスや病だけではありません。

ネガティブエネルギーです。最たるものは呪いや怨念、他に憎しみや恨み

嫉妬、激怒や憎悪など人が発する感情にも破壊力があります。


心のストレスや苦しみから、少しでも自分を守るためのうがい薬やマスクの

ように、日常で誰でも出来るようなお守りがあればと思います。

以前からお伝えしている瞑想もその一つですが、もう一つ、これは誰もが

今すぐに出来るもので、効き目が甚大であることからおすすめしたいもの

があります。それは「ありがとうございます」という言葉です。

言霊についてはご存知の方も多く、実行なさっていらっしゃるかと思います。

とっても奥深く、言葉の意味を深く知れば知るほど凄いなと思います。

数多くの真言はどれも高い波動を持っているのですが、その中でもこの

言葉はとても高い波動を示しています。

ただ無心に唱えるだけでも凄いんです。

唱えているまに言葉の持つ波動によって、汚れた垢が少しづつ浄化され

ていきます。心が真っ暗だと思うとき、私はたくさんたくさん唱えてみます。

気づいたら、だんだん心の奥深くへとたどり着くかもしれません。


同じように、平和や安心、癒しへの祈りも力があります。

研究結果によると、海外で心臓疾患を抱えている患者さんを二つに分けて

調査したものがありました。

一つは健康や癒しの祈りを受けるグループ、もう一つはそれが無いグル

ープに分けました。祈る人々はボランティアで、相手がどのような患者な

のかについては知らされていませんでしたし、もちろん患者本人にも告げ

られずにそれを実行しました。ボランティアの人々は担当した名前の知ら

ない患者の健康を毎日祈り続けました。

何月かに渡る研究の結果が出たとき、それは明らかになりました。

祈りを受けられなかった患者は、過去の患者とほぼ同じ経過を辿り重症化

したり、悪化する人もいたり、良い変化がそれ程ありませんでした。

しかし祈りを得た患者が重症化に至った人は、ほとんどいなかったのです。

全般的に経過が良く、薬を減らした患者もいたそうです。


一人がともすロウソクはとっても小さな光ですが、そこから発する声は必ず

天に届くようです。また愛のこもった真の祈りは、地球とそこで暮らす生き

物やみんなの助けとなれます。

                                葉香



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