2021.5.4


若い緑の木々が風にそよぐ、心地良い季節になりましたね。

自宅で過ごす時間が多くなりましたが、皆様お元気ですか。

このひと月間での変化を感じることは、人々の意識の変化です。

本当のもの、信頼できるもの、真実、平安、一体感への憧れと探究心が高まっている

ことです。

コロナウィルスという得体の知れないものがもたらした、肯定的な部分だろうと思います。

見ることの出来ない敵が、いつ自分に襲い掛かるかわからないという不安や恐怖は、

死を回避するための様々な行動へと私たちを駆り立てます。

「いつもの生活」がおくれない緊急事態は、「生きる」意味へと私たちを追い込んでいっ

てるようです。反対に暴動や刹那的思考、破壊行動に至る方向性も生じさせています。

これらが世界規模で起きていて、家の中にいてもその想念波動の嵐を受信します。



ヒーリングセッションでは、自分自身との一体感を得て自分を知るための数々の取り

組みをしていますが、それは毎回人々の意識に大きな変化をもたらしています。

自分自身と繋がるということは、魂や精神や感情や肉体がその人の本質と一体となっ

て働くときに、実感できる経験そのものを意味します。

自分の本質が何なのかを思考することではなく、その本質を実感しわかることです。

言葉を超えた経験を心で理解することは、何千という思考を超えたところで起きます。


先日、地球の歴史を美しい映像で表現した映画を観ている最中、突然思い出したこと

がありました。

それは私の過去世で、紀元前の時代の記憶なのですが、当時、私の住んでいた国も

疫病が猛威を振るっていました。その光景は、毎日何万人もの人々が亡くなった現在

の欧米諸国に似ています。私は悲しみの中で絶望感や大切な人を守れなかった無力

な自分への罪悪感を抱きながら最後の時を迎えていました。

当時と現在の感じる心に違いはないのですが、とっても大きな違いがあるとしたら、

自分で生きているのではないと感じているところかと思います。

命がやってきてからずっとこうして呼吸が続いているし、心臓はまだ一度も止まらない

で動いている、血液が血管を走り続けてくれている、そんな凄いことを可能とする力が

私と共にあるということが、死に至ることへの絶望や恐怖よりも大きくなったことです。

全身に沁み込んだ重く苦痛に満ちた波動を解放していく中で、このことは最大の救い

となるものでした。



人生で、何故このようなことが起きるのかを分析することは出来るけれど、何千年もの

間に、おそらく数え切れない程たくさん、人類が通過してきた出来事です。

季節が移り変わるように、私たち一人一人は宇宙の営みの一部として、それを今

経験している。  自然の脅威もあるけれど、人間による脅威もあります。

救いは、それらに対する恐怖ではなく「生きている」という体験そのものの中にあります。

そこに目を向ければ、恐怖は私たちを脅かすだけではないとわかります。


生きている間、いえ、こうして命の呼吸が続いている間、出来る限りこの力を最高に

活かせるような選択をすることは、自分自身を真に理解する上で大きな力となり

健康や調和をもたらす鍵ともなります。何故なら、この命をもたらしているエネルギー

そのものが調和と愛に関係しているからです。

愛に満たされたとき、私たちは恐怖を超えて、調和と平安へと導かれていきます。

だから心を開いてその愛を受け取ることができるように、自分自身と一つになる必要

があります。今日だけでなく、明日もそしてその次も心を向け続けること。

その通路は見える物の中にもあるけれど、私たち自身の中にあるからです。

たった一人で歩かなければならない時、その愛に支えられることがどれ程、どんなに

必要なことでしょう。

                                     葉香



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