衣替え
2012.6.9
東京も今日梅雨入りしました。毎年このように決まって季節が巡ってきてくれますね。
6月には6月の特徴が、季節に盛り込まれています。
人間の意識の世界も季節と同じように、それぞれの特徴があるようです。
大きくは喜びと苦しみとか、愛と恐怖とかに大別されて捉えられていますが、意識のレベルには無数の特徴があります。恥という意識の特徴は屈辱感という感情がつきまとい、人生には悲惨さが目立ちます。自分や人々のことを無意識に嫌悪するので、人間関係での心のつながりは希薄です。
また意欲的な意識は明確な意図を持ち、希望を持って行動できるため成功の確率も高くなり、楽天的な考え方が出来るという特徴があります。うつ病を患っているとき、心の中には絶望感が漂っています。希望をなくして人生の意味を失っているからです。うつ病になったから希望をなくすというよりは、生きる意味や喜びが希薄になって病が発症すると言ったほうが適当だと思います。こんなとき、人々がもう一度自分の中に生きる意味を思い出せたり、希望という意識に変換できたらうつ病から立ち直ることが出来ます喜びや愛の意識はその意識そのものが恩恵をもたらし、人々を深い安心と満足感で満たします。
それぞれの意識はそれにともなう特徴と波動があり、その波動に見合ったものを引き寄せます。日本の春はあったかくって桜の花が咲き、秋には肌寒くなって紅葉が山々を飾るように。
長い間、痛みや苦しみや悩みあらゆる病を見てきて、こうした意識のレベルがそれに大きく関与していることを実感しています。絶望の中からは決して意欲は生まれません。罪悪感の中にいたら決して喜びを得ることができません。
ヒーリングにおいて、その目的を達成するために様々なプロトコルがあるのですが、
その一つにサバイバルプログラムを解除するためのヒーリングがあります。
サバイバルプログラムというのは、私たちがその環境の中で生きてゆくために身につける方法なのですが、本来成功したり、幸福になろうとして創られたものなのに、その達成方法が自己を破壊するものであったり、恐怖の観念を植え付けていたり、二次的な利益を得ようとして、ショックな状態を維持してしまうような方法が魂や精神や感情や肉体を支配するプログラムのことを指しています。このプログラムは大概が思春期以前に作られていることが多いです。
私の中にあったサバイバルプログラムの一つに、自分の失敗を決して忘れないために自分を責めたり非難したり後悔するパターンがありました。これらは決して意図的に行っているのではないので、私自身は全く気づかずに時が流れていきます。そしてある日身体の一部が突然痛み出して驚いて調べてみました。その時初めて知ったことだったのですが、失敗を忘れないようにしようと過剰に自分を責めることによって、恐れという意識に固定させていたのです。
本当は失敗を繰り返したくなかったからしたことなのですが、恐れは、あまりに強烈だったために繰り返したくない失敗を、かえって何度も繰り返すことになってしまっていたのです。
こうして固定された恐怖の意識は、人生に対する消極的な姿勢や怯えたり心配したり、刑罰を科すような態度となって自分自身を捕らえていきます。
言葉で表すとそうなのですが、この場合のプログラムでは肉体的にはホルモンシステムの異常・頚椎の全て・リンパシステムの異常・感情レベルのオーラブロックとなって肉体の正常な働きを阻害することになっていたのです。
これらのパターンを解除することで、その部分の肉体の痛みから解放され、心の中の恐れはなくなり喜びが占めるようになっていました。
このときもう一つ気づいたことは、どう考えればよかったのかということでした。
失敗したくないという考え方をしていたから失敗を覚えようとしたのですから、今度から成功するのだと思えばよいのだなと。そしてうまくいって喜んでいる姿を想像するようにしました。あんなに自分のことを非難するのをやめて、今度はどうやったら成功していけるかについて考えることにしました。肉体を危険から守り生命を維持するためのシステムは、恐怖やトラウマに対して特に強く防御システムを設定するのですが、それが過剰な防御となって作動する理由となります。そのため、不要となった防御システムがいつまでも作動するのを止める必要性が出てきます。このプロトコルはその目的のために創られました。
反対に記憶するという肉体のシステムをポジティブに使うことも出来ます。私たちの身体はとても物覚えが良く出来ているので、成功や幸せや喜びや豊かさについて覚えていって、それが潜在意識に定着したら、その波動に見合ったものが正確に引き寄せられてきます。覚えるのに最適な方法はイメージすることです。もっとも潜在意識に刻まれるのは、眠りにつく前のリラックスしたひと時です。
無意識の層には驚くばかりの否定的で無謀で攻撃的で自滅的なパターンがひしめいています。
それらは、人生の喜びや愛や平和からは大変遠いものです。またそのほとんどを私たちの日常の意識では捉えることが出来ません。こうした無意識の否定的なパターンこそ、苦しみや病や悩みを創造している原因です。これらに目を向けることなしに、そこからの解放はあり得ないことです。作り出されたエネルギーの波動は次々と同じ波を作り出し、同じものを人生に引き寄せていきます。
常に心がうれしくなるような考え方をすることも、非常に大切なことだと思います。
季節が変わるたびに日本人は衣替えという習慣を持っています。私のサバイバルプログラムは、冬の寒さを春にも夏にも持ち越して機能不全を起こしていましたが、心にもちゃんと衣替えが必要ですね。心には毎日の着替えが。
葉香
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