秋の音
                                            24.10.6
このひと月も、たくさんのことが起きました。
起きたことの多くは自分に不要なものを見つけたこと、そしてそれを捨てたことです。
今もまだそれが続いている最中です。もう何年それをやり続けてきたことでしょう!
肉体や心の不調や痛みは、本当にたくさんのことを教えてくれます。
中でも大きなテーマは愛に関するものでした。自分でも未だに驚くことなのですが、いったいどれ程のパッケージが押入れにしまい込まれているのだろうと思います。
それらは傷ついて絶望して立ち上がる力を無くしたものや、無価値だとして葬り去った記憶、表現されることのなかった感情、恥ずかしい行為や受けた痛みの記憶などの数々です。

これらは自分の目に見えないように無意識の層へしまい込まれているので、普段気づかないことが多いのですが、身体の痛みや異変がやってきて始めて気づいたりします。
私のパッケージにはいろんな制約が書き込まれていて、自由から遠く、愛からはもっと遠い所へと私を追いやるものです。ここでの愛は真理や光といったイメージが近いのですが、そこから引き離された私は、暗闇の中で孤独を経験し、自己破壊を起こしたり人を恨んだり憎んだりしていました。
起きたショックと悲しみと怒りを箱に詰めて凍らせて、見えない所に仕舞い込んでなかったことにしたものは、痛みとしてある日突然浮上してくるのです。


長い時を経て、その包み紙が取り去られやっと光のもとにさらされるまで、中身の意味するものを本当に知ることはできません。
そんな一つ一つを見つけては捨て、また見つけては捨てているのです。
私にとって自分を知るということほど難しい課題は他にありませんでした。自分を知れば知るほど知ったことは、変わることのない愛と永遠の平安をどれほど私が必要としているかということでした。
そして、私が必要としているものは全ての人が必要としているものらしいということです。

或る方が人生を一艘の小船にたとえていました。
「船内に水が入ることがなければ海の水全部を使っても小船を沈めることは出来ないように、あなたの抱えているあらゆる問題や挑戦や困難は、それがあなたの内部に入りこまないかぎり、あなたを沈めることは出来ないのです。」と。

でも船の内部に氷詰めにしたパックを持ちながら航海をするということは、日々入り込もうとする海水もさることながら、自らの重さによって沈没するようなものなのです。
そしてあらゆる病、トラブル、不和、経済、自己表現に関するもの、コミュニケーションなどこの人生の全ての問題を創り出します。
大切なことは内部に何を持っているのか、これを見つけるために潜在意識へのアクセスなしには見つけることが出来ないことがほとんどだということです。
心の中には自分の知っている自分・自分にはわからないけど人にはわかる自分・人にはわからないけど自分だけにはわかる自分などがいます。そして人にも自分にもわからない自分というのもあります。この自分こそ見つけ出さなければならない自分です。「汝自身を知れ」という言葉の意味する所だと私は思います。また潜在意識はあらゆる可能性の海と言える場所でもあります。

ヒーリングでは潜在意識を掘り下げて、普段触れることの出来ない自分をみて、そして癒していきます。たった一つの小さなパックですら、感情や真実ではない信念や自己イメージなどが詰め込まれています。さらにそれらが多次元に渡って広がっているのです。ヒーリングでの癒しは毎回ほんとに大きなものです。それは私たちの人生のスムーズな航海を助けてくれます。
私は、自分の人生という困難な航海の中で様々な経験してきたのですが、唯一その経験が役立っているのが私の仕事です。訪ねてこられる方々は、私の経験してきた何か共通のことや良く似たことを今経験していることが多いからです。
ヒーリングという方法を通して人々が癒されるとき、かつての私の苦しみが喜びに変わる瞬間でもあり、神の恩恵を頂いているような気がする時でもあります。
皆様とともに、この航海を無事におくることが出来ますように。
そして今、不安や恐れや孤独の中にいるあなたの心に安らぎと平安が満ち渡りますように。愛があなたを満たしてくれますように。
また幸せを感じているあなたに、さらなる喜びと愛が深まりますように。

                                                葉 香

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