年の瀬に
2012.12.5
師走になりましたね。
私も今年一年を思い起こしたり来年のことを想いながら、年賀状のことやら生まれる孫の
ことやらお正月をどう過ごそうかとか、旅に出たいとか考えるだけで忙しい気分になります。今年多く寄せられたご質問の中に、今生の使命についてというご質問がありました。
その問いに加えて、自分には何が向いているのかということをお聞きになる方も多いです。しかしその方の使命をお伝えし向いていることをいくつかお知らせしても、それを参考にしてすぐ実行する方は少ないように思います。すぐに打ち消してそんなこと出来ないという言葉が返ってきます。人生の生きがいも何が向いているのかについても、実際に今行っている仕事や趣味や日々の学習の中に見出すことが出来るものなのです。私の使命は?と問いたくなる時は、日々の生活そのものを見直す時なのかもしれません。
自分は何をしたらいいのかわからない、という人はたいてい受け身で、遠くにあるものばかり見て、近くにあって自分の出来ることを見ようとしていないことが多いものです。
何か立派なことをしなければと思うあまり、小さな日常の諸々のことに時間を費やすのはふさわしくないと考えます。これは願望が先走って行動が伴わないために起きています。
また失敗を恐れるあまり失敗をしてしまい、日常の行動そのものが狭まったりします。失敗しはしないかという不安が、実行するのに必要な集中力を奪っていきます。反対に完璧にやろうとするあまり、出来ない自分が許せなくて結局なにも出来ないまま時間ばかりが過ぎていきます。
自分に適したことや相応しいことをやろうとせず、他人の基準で物事を考えるために怖くて手が出なくなったりもします。
行動するから自信が生まれます。やっているうちにそれが喜びだと知るからです。触れているうちにそれが好きになります。やる前から自分に向いているものなど、見つけることは出来ません。やっているうちにそれが向いてくるのです。
心の中にある劣等感や不安感が行動を奪ってしまってることも大変多いです。
劣等感や無価値感は極めて危険な感情だと思います。自己を否定しているために、周囲の価値を素直に認められず、自己の殻に閉じこもり次第に無気力になって何をするのも面倒になり、毎日の張りをなくしていきます。
恋愛関係や職場の環境、家族の諸問題、いじめ、喪失、人間関係によるトラブルは人々の心に想像以上のダメージを与えています。そのダメージは決してほっておいてはなりません。そのエネルギーは私たちのボディやオーラに蓄積され、いずれさらに大きな問題となり、病や不運となって現実化されていきます。
日々の中にこそ、私たちの生きる方向性が隠されています。
では、失意にあるときどのようにしてその方向性を見つければよいのでしょうか。
自分を変えるためには、日常の行動を変えなければなりません。
その第一歩は、ほんのささいなことから行動を変えることです。
昨日までやろうとしても面倒だと思ってやらなかったことを、ただ一つだけ今日からやってみることです。
そしてやめようかどうしようかと迷った時は、必ずやってみることをおすすめします。
第二に、自分や人に対する否定的な言葉を使わないことです。これは心の中にすら、芽生えたと同時にすぐに打ち消すような習慣を作る必要があります。
第三に、いらない物を捨てること。これは物に限らず心の荷物も含まれます。私も大事に何でもとっておきたいのですが、想像以上にこの弊害は大きいことを実感しています。
実際には使わないものに占領され、そこに様々な暗いエネルギーが寄ってきてしまいその影響を受けて身動きがとれなくなってしまったり、身体の痛みをひき起こす原因となってしまったりします。これを思い切って整理できると、いいことがたくさん起きます。
大掃除の季節、是非参考になさってください。
この年末、小さなことを少しづつ変えていきたいと思います。
それが習慣となったとき、私たちの人生は大きな変化を生んでいることでしょう。
また生きる喜びや生きがいをもたらすことでしょう。
来年もまた皆様が幸運に恵まれ、喜びごとをたくさん引き寄せ、幸せで満たされた一年をおくることが出来ますように。
葉香
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