紫陽花の季節

 


                                        2013.6.3


東京も梅雨入りをしました。皆様お元気ですか?
じとじとした日本の梅雨の季節にふさわしいテーマが、カビなどの微生物や
感染です。
美しい紫陽花や尾瀬の水芭蕉についてお届けできたら、皆様は心和むでし
ょうに・・・ごめんなさい。



たまたまこの季節にシンクロしたかのように、ある微生物と人間関係につ
いてのご相談を頂きました。そのご依頼のおかげで今まであまり踏み込
んだことのなかった分野へと目が開かれていきました。今月はそうした微
生物との関係について書こうと思います。



このご依頼の後、立て続けに感染や寄生虫や微生物関連のご相談があ
りました。それぞれどのご相談も専門的な医学的・薬学的な知識が必要
な問題ばかりでした。しかし共通していることは、思考のエネルギーがどの
ように私たちの環境や現実を作り上げていくのかという点です。



私たちは、ウィルスに感染したり害虫に侵入されたり寄生虫に遭遇する
ことを、決して自分で企てているとは考えません。たまたま環境や偶然、
疲れやストレスのせいでそうなったと多くの方が思うことではないでしょ
うか。



しかし微生物やウィルスその他有害物質など、そのどれもが肉体に影響
を与え、それらは思い込みによって引き寄せられる種類が異なっている
ことがわかってきました。そうかこんなところにまで・・・という感じです。



寄生虫は、人間の肉体・感情・精神・霊的レベルにおける思考プロセス
に引き寄せられてきます。「他人に自分を利用させ、人に搾取される。」
という感覚や感情は、寄生虫を引き寄せる磁石のような役割を果たしま
す。また現実の人間関係性においても、そういった人物とのかかわりが
多くなります。



この場合、そうした思い込みを創り上げた信念体系そのものを変化させ
ると排除することができます。その背景の核となる否定的な信念体系は、
自分は特別ではないとか受け入れてはもらえないという限定された思考
の元に蓄積した、多数の感情によって支えられています。



そして他人から利用されていても、どのように断ったら良いのかわからず
につらい思いを抱えてしまいます。こうした信念体系は、忘れてしまった
過去に組み込まれていることが多いです。そのため、この思考が違和感
なく自己そのものとして成長するのです。
こうしたトラブルはとっても安全な方法で解決することが可能です。



ウィルス感染は、自己価値に関する問題にテーマがあるようです。自己
価値を限定することや、他者の価値を限定することも含まれます。この
ことは、自己否定も他者否定も両方とも同じように私たちの生体を傷つ
ける作用を及ぼすということです。



ウィルスは人間の集合意識に侵入する能力があり、特定の人に引き付
けられます。ウィルスから自分の身を守るために、それを引き寄せてし
まう思い込みを変えると同時に、免疫系を健康な状態に変えることが大
切な作業となります。数々の病や自己免疫疾患のクライアントに接していて、
免疫力と最も関係する感情が愛でした。愛を失うという状況は、多大な
ストレスと否定的な感情を生み出してしまうからです。



あるウィルスは細胞壁を通過して、細胞のDNAやRNAを利用して、自ら
を複製し細胞核に到達します。ここには病を引き起こす生命体が存在
します。ウィルスはその生命体に作用を及ぼし病を発症させます。細胞
についての詳細を理解することは簡単なことではありませんが、病を発
症するメカニズムは複雑ではありません。



真菌やカビの感染は、あらゆる臓器に影響を及ぼします。健康を害さな
いうちにすみやかな処置を取らなければなりません。あらゆる真菌は怒
りや恨みの感情と結びつき、「これはあとでやろう」というパターンを発し
ます。そして先延ばしをする感情が自分のものだと思ってしまいます。



オーラの感情体を浄化し、こうした感染を防ぐために心の中に否定的な
感情を蓄積しないように心がける必要があります。ひょっとして、どなた
かどきっとなさいましたか?実は私もなのです。すぐカビハイター買いに
行ったんです。



私は、肉体的、心理的、精神的、魂的、霊的なあらゆるテーマについて
取り組んでいますが、病や人間関係や経済や環境の問題が多種多様
に存在する中で、その対応も無数に広がっていきます。


こうした無数の問題に対する対応策は、現実的にはその問題の数だけ
あると思います。
ですが、どの問題もそして心身の健康や幸福も、私たちそれぞれの思
考とのつながりがその鍵となります。思考そのものが私たちに影響する
わけではありませんが、ある一定の否定的で固着した思考パターンへ
の執着は否定的な感情を創造します。さらにその思い込みが進むうち
に限界へと私たちを連れていきます。



こうしたエネルギーを保持することで、私たちを病にさせ、健康を害する微
生物やウィルスを引き寄せる要因となります。その否定的な固定観念を
解放するには、日頃の自分の思考について知っておく必要があります。
一日の多くをどんな考えや感情を感じているのかを知ることがその一歩
です。



あまりにも無意識に人の言葉や態度にただ反応していないか、そして当
然のごとく自分を責めたりしていないか、反対に一日中人を批判して怒
っていないか。あるいは怒りを感じてもさっさと胸の奥にしまい込み、何
事もなかったかのように笑っていないか。ほんとはそばにもいたくないく
らい嫌いなのに、思いやりを持ってるふりなどしていないだろうか。



NOと言いたいのに嫌われたくなくて言えずにいないか。夫に手伝っても
らいたいのに、涙をこらえて我慢していないか。子供の縁談などうまくい
くわけがないと否定的な予言に徹していないか。誰かに嫉妬して身を焦
がすほど憎んだりしていないか。振り向いてほしくて、一日中執念をもや
していないか。自分はダメだという思いに囚われて、もうどのくらい手も足
も出なくなっているだろうか・・・など。



灯を近づけその正体を見破ることが出来たら、その思考や観念は何の
力もないことに気づきます。今までその影に怯えていたのだと。本来の
私たちの心は穏やかで安心していて力に満ちています。影が無くなれ
ば内側の光が増していきます。自分の心を光で灯すことが出来るのは、
私たち自身の中に存在する生命の光そのものです。この光は生まれた
ときすでに存在していたし、今も私たちとともにあります。



病も感染も不都合と思えることも、恐怖も欠乏も人間関係の困難さも怒
りや悲しみも、そのどれもが私たち自身の光に気づかせるためのシグ
ナルと言えます。



生命の光を輝かせ安らぎの中で幸せに生きてゆけるように。
もしも闇の役割があるとしたら、その闇が作り出す苦悩によって光を知
るためにではないかと思います。
                                      葉香


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