今日の気分


                                     2014.5.1


お昼のランチが終わってお腹もいっぱいになったとき、ふと気が付いたのですが、
私、この気分にすごく馴染みがあるという思いでした。


この日は朝から立て続けにいろんなことが起こっていました。ずっと待っているの
に返事が届かなかったり、届いた他の友人からのメールには身勝手なことが書か
れていたり、郵便で届いた請求書の内容が間違って書き込まれていたり、さらに
他の郵便物には、とても怖い思いをしたのでもう行きたくないと思っていた所から
案内状が届いていたりしました。一つ一つ処理しながら、ないがしろにされてるよ
うな気がして暗い気分になっていました。
この気分というのが馴染みのある思いです。


しかしこの時少し違っていたことは、この感情が私の時間を色付けていることに
はたと気づいたことでした。あまりに馴染んでいたため、私のプライベートタイム
が無意識の作用によって憂鬱になっていることに気づいて、はっとしたのでした。


仕事の時間は、かなりの集中力を必要とするため「今」「ここ」にという感覚のなかで
時間が過ぎていきます。この時間は多くの気づきとインスピレーションや自由などが
やってくる素晴らしいひと時です。


痛みの解放・トラウマや否定的な信念体系の解除・あらゆるレベル・あらゆる問題
に取り組めるのもこの機会のおかげだと感じています。
しかし仕事を離れたとき、気がぬけた所から雑念が入り込みます。そのため、プライ
ベートでも常に今にいられたらいいなとこの時切実に思いました。


朝から続いた暗い気分にともなう感情を、どう変えていけば幸せでいられるだろう・・・。
人は様々な考えを持ち一人一人がみな異なり、いろんな性格の人々と接しながら生
活しているので、スムーズにことが運ぶ方が珍しいのかもしれません。
でも今日を創造するのは私。つい馴染みの感情を無意識に経験しているけれど、そ
れに打ち負かされないで気持ちを前向きに保っていたいものです。



「まず形から」という言葉がありますが。
喜び・楽しみ・安らぎ・満足・愛情に満たされた・安心と守りに支えられた・信じること・
豊かで健康な言葉を使い、それを顔で表し、そんなふうに振る舞ってみることは役に
立ちます。


また、いろいろな感情を感じるのが人間だと、晴れの日も雨の日もいったん素直に
受け入れ、落ち着いてまた前を見てみる。ただ忍耐を必要としているのかもしれない
し、激しい雷雨のときには外出を控えなければなりません。
雨の日には傘が必要なように、次の雨には濡れないよう傘を準備しておかなければ
なりません。自分はどのような傘を準備する必要があるのか・・・・・。


先日のセッション中にあったことなのですが、そのクライアントさんはお仕事のことやら
ご家族を亡くされたことやらで、ストレスに倒れそうになっていらっしゃいました。ヒーリ
ングの最中、打ちひしがれた顔で「うちのだんなに、おまえは不幸と苦悩に満ちた顔を
してるって言われたんです」とおっしゃるのです。
突然私の脳裏に家庭での可愛らしいお二人のやり取りが浮かんできて、可笑しくて仕
方がなくなり無礼にも、もう笑いが止まらなくなってしまいました。そしたら彼女もつられ
て笑い出しました。


ヒーリングが終わった後、彼女は美しく輝く幸せいっぱいの顔になっていました。そし
て「これからのことにわくわくしてる」って言い残してお帰りになりました。


出来事を変えることはできなくてもそれをどう受け止めるのか、そしてどんな気持ちで
過ごすのかについては、自分の視点によって多少変えることが出来ます。
少なくともそうしようと思ったことに関しては、選択可能です。


その日、彼女の90分に起きたことは悲劇から天国への瞬間移動でした。
彼女の人生のその頃の一コマは、決して笑えるようなものではなくおそらく誰もが打ち
ひしがれた気分になると思います。でも彼女はどこかの時点で、ある感情からある感
情へと移動しました。状況は変わらないのに、同じ彼女ではなくなっていたのです。


個人が毎日どのような感情で過ごそうと何を考えようと誰も文句を言わないかもしれま
せん。でも自分だけは確実に、考えていることやその感情によって影響を受けています。
そして無意識であればあるほど、良きにつけ悪しきにつけその影響力は甚大になります。


病気に繋がる感情というものがあります。それは幸せになる感情とは反対のものです。
欠乏や疑い、恐れや不安、恨みや憤怒、憎しみや無気力、無価値感や罪悪感などの
感情がそういったものです。病は気からという言葉は真理だなと思います。


生涯の間に何度も病気になることがあります。病は私を成長させてくれましたが、その
たびに私に必要な傘が何かを教えてくれました。
辛い病にかからないように、心がまえという傘を用意しなければと思っています。
どんな強い雨にも対応できる虹色の傘がほしいです。



日頃から健康に繋がる感情を選択し、その選択を持続していくことは明日の健康へと
続く道となります。女優さんになったつもりで健康な言葉と笑顔で、私のプライベートを
飾ってみようかなと思います。             
                                         葉香



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