瞑想について




                              2015.8.3

生きるって大変!とこの照り付ける太陽の下でつぶやいています。
皆様はお元気でしょうか?
今日は一日を安らいで暮らすために大切だと感じる、瞑想について
書こうと思います。
私は京都で学生をしていた20歳頃に、ある人から瞑想の方法を教
わりました。

当時生きる希望を無くして、毎日毎日必死で祈っていたことがありま
した。「もし神がいるのならどうか私を助けてください。」
暫くたって、神様って思わぬ方法で私たちの前に現れてくれるのです
ね。
河原町のビルの間で、アクセサリーを売っていた一人の人の導きで、
彼らの先生から、瞑想による内側の平和を得ることができたのです。
そのグループは今、世界中の人々に内側の平和について説いてい
る、ワーズオブピースというグループです。


その後、私の人生にはまたすぐに危機が訪れました。
結婚生活に終わりが来て超貧乏生活が始まり、小さな息子と二人の
お風呂もないアパートでの暮らしは、ちょっと想像し難いことでしょう。
夏のTシャツの上にセーターを着て冬を過ごし、育児とアルバイトに明
け暮れたその頃、私の心を大きな平安と安らぎが包んでいたのです。
苦しいと思うことが少なく、心には大きな平安がありました。
明日のお金もないのにどうして不安じゃないのかわかりませんでした。
私は一日が終わると、まっすぐに瞑想をして神の御許に駆け付けた
のです。


生活の安定とともに意識はだんだん外側に向かうようになり、
瞑想を日課とすることから一時的に遠ざかっていたこともありました。

そして今、大きくなった息子には子供が出来、お風呂のある家に住
み、暑い夏には毎日あれこれとお洋服を着替え、クーラーの下で静
かなひと時を得られるようになりました。

しかし、私の祈りは止まることがありません。
魂の求めることに従って、自己実現のために、生きることの全て
のために絶えず、求めることにはきりがありません。
こうして得られたことに、どれくらい感謝をしたの?という内側の声が
今聴こえています。


あの頃の平安を思い出すとき神の懐で抱かれた安心が、生活
の過酷さを物ともせずに生きてこられた唯一の理由だと言えます。
また息子がいなかったら、怠惰なままで神を求めることもなかった
かもしれません。
私たちにはごはんが毎日確実に必要なように、精神と魂にはその
ためのごはんが欠かせないものなのです。
心の畑を潤す水、それが瞑想です。
内側に触れる静かなひと時を、一日に二回、朝晩少しでも費やす
ことで心が潤います。



皆様がご存知の方法があればそれを使ってください。もしなければ
瞑想の本などで紹介している一般的なものですが、簡単なものを
ご紹介します。
座禅でも行われている方法の一つですが、目を閉じて背骨を伸ば
して、ゆっくりと呼吸します。
呼吸をコントロールしようとせず、ただ目を閉じて静かに座る。
いろんな想いがやってきますが、そのつど呼吸に集中します。

他にも様々な方法がありますが、簡単でいつでも出来るものが
良いように思います。
それを20分くらい続けます。だんだん意識が深まり本来の自己に
触れることによって、外部の要因には影響を受けにくくなり、内面の
基準から送られてくるメッセージがキャッチしやすくなります。


貧乏であろうが豊かでおろうが、着ている服や地位や状況がどうで
あろうが、ただただ必要なものがあります。
それは心が平安と安らぎと愛に満たされているかどうかということで
す。この愛は、誰か他の人との関係によるものを意味してはいませ
ん。もともと私たちに備わっているものについてです。

しかし、これらの貴重なものはじっと待っていたり感情のままエゴ
のまま放っておいて得られるものではありません。
私たちは毎日あまりにも多くの感情や目が回るような出来事、否定
的思考やあらゆる想念によって汚染されてしまうからです。
だから内側の静かな場所に向かって歩かなければ、触れられない
のです。


父は米づくりを生業として生きた人でした。
農家の人々は皆そうすることですが、父も一日たりとも田んぼに水を
引かない日はありませんでした。その姿は、父から教わった最も大事
な教えとなりました。
私の心にも水を絶やしてならないのだと。
暑い日も凍える日も、幸せの日も病の日も、喜びの日も悲しみの日も。
魂の田んぼに水をやります。
そしておいしいお米を実らせます。
 
                               葉香


                     ワーズオブピース http://wopj.jp



                                
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