お節句




                              2016.3.3


寒い寒いと小さくなっているうちに、突然暖かい風が吹いてきました。
春はもうすぐそこですね。よ〜く目を凝らしていないとならない季節でも
あります。あれよあれよというまに見事に花が咲いて、あっという間に
惜しげもなく散ってしまう桜のとき。


私たちの人生に起きる出来事には、数え切れない無数の種類があります。
しかし、失敗した瞬間や窮地に追い込まれたとき、辛い状況がやってきた
時に心に刻まれることや、それに対する反応は大きく二つに分けられる気
がします。


失敗したときは、肯定的に考えることは難しいことです。
自分は何をやってもダメだ。失敗ばかりしているから、今度も失敗だろう。
人とうまくつきあえない。もうこれしかない。このように考える否定思考。
もう一つは反対に、自分は有能だから大丈夫。出来る。なる。まだこれ
だけある。こんなに持ってる。きっと成功する。このように考える肯定思考。


今この原稿を書いているとき、テレビで卓球の選手がちょうど笑いながら
こんなことを言いました。「勝てると思ったら勝てる。」何と彼女は中学生
で世界一なのだそうです。彼女は事実、本当に強い選手ですが、事実が
どうあれ、肯定思考をすることはあらゆる点において得策です。
同じ経験をしても解釈の仕方によって180度違った未来が生まれるから
です。


全てのことがその人の思考から生まれます。
それは長年、人々の悩みや苦しみやうまくいってないことなどの相談に
接する中で、また自分の人生で実際に分かったことでした。
人に嫌われたと感じたとき、多くの人の心は傷つき、悲しみや孤独や自己
不信に陥ったり自分を否定し始めます。
しかし、まったく肯定的な考えを持つ人もあります。


ある双子の姉妹が同じ時期に結婚し、そして同じ時期に離婚しました。
一人は見捨てられたと考えたために、暗い気持になり自信を無くしたまま
日々が過ぎていきました。そしてもう一人は、離婚はより素晴らしい相手と
出会うために起きたことだと考えました。そう考えた彼女の日常は、今度
出会える素晴らしい人に相応しい自分であろうとして、変わらず自分を磨
き、明るい気持ちを維持することが出来ました。彼女には娘がいたのです
が、まもなくその娘の主治医にプロポーズをされ、幸せな結婚を手に入れ
ました。


このように絶望的な状態のときこそ、肯定思考が必要です。
人生はよくも悪くもその人が思い描いたような道をたどります。
私たちの現在は、いままでに私たちが潜在意識に何を刻印してきたかの
結果だと言って差し支えないと思います。
でも肯定的な考えは、何かあってから考え直そうとしても、決してた易い
ことではありません。歯磨きの習慣と同じように、毎日身につけておくこと
によって、大いなる違いを人生に創りだすものです。


肯定的な思考をしているときの脳波はリラックスして、神経機能はブロック
されたり収縮することがないので、体の動きもスムーズになります。脳内
ホルモンの分泌も正常に働きやすく、心はそれにともない軽やかになるの
で、さらに前向きに考えられ良い循環がつくられます。
実際に日々それを実行してみると、その効果にびっくりします。
たくさん練習をしたいと思います。 辛いとき、うまく行かないとき、
孤独なとき、重い病のとき、失ったとき、別れたとき、間違えたときは
最大の実践のチャンス。


しかし、どうしても前向きになれない時があります。
それはトラウマや過去の記憶に押しつぶされてしまったとき、また様々な
その他の要因によって、そして病など、どうしても出来ないときがあります。
そんな時、是非ヒーリングセッションをお受けください。
きっとお役に立てると思います。

                                
最後にジョセフ・マーフィ博士の次の言葉で締めくくりたいと思います。

「あなたが、自分の考えることには創造の力があり、また自分の感じるこ
とは、それを自分が引き付けているのであり、また自分の想像するもの
になるのだということを知るとき、あなたは真に富める者になるのです。」

                                     葉香



     前頁を見る                    次頁を見る  


                 ホームに戻る