欲しいものをオーダーする


                             2016.12.10
                             
12月の慌ただしい中、皆さまいかがお過ごしですか?

先月のコラムで触れましたが、欲しいものを明確にするということについて

このひと月、関連する出来事が起き続けました。

何を求めているのか、そして何を望んでいるのか意識してみて気づいたことは

私たち人間は一人一人、すごい磁力を持っていることを改めて認識したことで

した。



ある日のこと、友人のお買い物に付き合うため久しぶりに遠出をしました。

その日の朝の電話で、軽い気持ちで口にした言葉がありました。

「約束時間に間に合うように早く出なきゃ。」というと「どうして?」と聞かれました。

「だってね、このところ電車で人身事故が多いの。だから。」そう言った後に

ちょうどテレビの占いコーナーでは「誤差が生じる可能性あり」ということでした。

でも私は何も気にせず早めに家を出ました。



その日、どんな一日になったと思います?


行きは良かったので安心していたのですが、帰りにその全てが起きました。

せっかく特急電車に乗ったのに、二駅目で他の電車に人身事故が起きて

その路線での運転は停止するということになりました。

命を捨てるという悲しみ、私の内側にもその悲しみや破壊的な思考や

感情を持っているからだと感じながら、やり切れない思いで他の電車に

乗り換えることにしました。

料金が払い戻され、別ルートを探して大変な遠回りをして家路に着きました。

やっと家にたどり着いたのは夜も遅くなってからでした。



何気なく口にしたのか、起きることがわかっていて口にしたのかはわからないの

ですが、わかったことは、私が何に集中していたのかということでした。

欲しいものや望むものを受け取るために、とても大切なことがあります。

それは、「欲しいものや望むものそのもの」に注意を向けるということです。

自分が何気なく発する言葉をよく意識していると、そこには多くの気づきがあります。

私は、友人との楽しい時間を過ごし一日がスムーズに起きて欲しかったのに、

そうではない「遅れ」や「困難」をどこかで予想していたのだと思います。



このコラムを書いてる私にとって、

今となってはこの一日の経験こそ、欲しいものをオーダーするための

大切な生きた教訓となっていることがわかりました。

欲しいものを明確にし、それに沿ったイメージを描き、そしてそのことに注意を向け

それを継続するということ。

このことは引き寄せの本などでよく目にする文面ですが

その欲しいものと反することには注意を注がないということも

大切な教訓だったと思います。



もう一つは、これも私自身の経験なのですが、

心から恐れている状況を、人生で繰り返し経験するという教訓です。

そんな目には絶対に会いたくない、それだけはいやだ、あのような経験を二度と

したくないし避けたい、と思っているまさにそのことを何度も経験しました。

若かったその頃、私には何故このようなことになるのかわけがわかりませんでした。

今の私にはその理由がよくわかるので、

当時の私を心から慰めてあげたい気分になります。

あなたが弱いわけでも愚かなわけでもないのよって。

泣いてる私は、生まれて初めて慰められた気がします。



否定的な事柄は、人や物事に対する否定的な感情や思考に集中することによって

起きてきます。

それは全ての人や出来事への不信感や疑惑を招くだけでなく、

恐れるあまり関係性から遠ざかり、流れが止まってしまうというデメリットになります。

これらを心の中から今すぐ追い出さなければなりません。

幸せな状態でいられるように、心を見張っていなければならないのです。

そうしたら、今の幸せと安心が最も欲しいものを引き寄せる磁力になります。

また、このコラムにも何度かご紹介しましたが、ありがとうという言葉や感情の磁力は

何よりも強力なパワーを持つような気がします。



今年一年、本当にありがとうございました。

間もなくやってくる来年も、このコラムを通して皆様に幸せの一粒でも

お伝えできればなぁと考えています。

皆さまどうぞ安心と幸福な年をお迎えくださいませ。


                                 葉香



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