2021.12.5    

銀杏の葉が夕陽に照らされて金色に輝き、とても美しい季節です。

私の住む三鷹駅前には銀杏並木が植わっており、玉川上水を挟んでは

素晴らしい並木道が続いています。

川沿いの木々は、古くから植えられた大木や桜、欅、梅、こぶしなど多種多様。

吉祥寺繁華街のすぐそばにある公園や、ジブリ美術館、街を愛した人々の想い

があちこちに残ってて、日本でも有数の住みたい街として毎年選ばれています。


仕事の合間に川沿いを散歩しながら、先日ふと気づいたのですが、

2000年に開業して、21年もの年月が流れていたことでした。その速いこと。

玉川上水の川辺は、その間の幸せや悲しみの記憶が一杯詰まっています。


これからのことを考えようとするとき、私にとって人々に役立つものがあるとしたら、

今していることだと感じます。また一番幸せな時間もヒーリングをしているときです。

人と一緒にいて愛が流れている時、ヒーリングを通して苦しみや痛みや恐れから

解放されるのを見させて貰えるとき、もっとも大きな喜びを感じます。

私自身の課題で苦悩することも多々ある中、人と共にあることが希望をもたらして

くれました。


偽りの影を知ることにより真実が自ずと明らかになり、影が消えていきます。

何をこれほど恐れていたのか、その正体がわかると恐れが消えることもあります。

何故それほど責めているのか、その本当の理由がわかると責められなくなります。

悲しみがどこからやってくるのか突き止めることが出来たら、涙が止まることがある

かもしれません。


年齢を重ねると喜びが増すのではないかと想ったりもしましたが、喜びについては

人の意識することによって大きな違いがあります。

与えられた命そのものが既に喜びなので、起きてくる様々なことや人生の全てをか

けて、その輝きを曇らせることのないように努めるものだと思います。

時間や経験が喜びを増すというよりも、私にとっては今日もまた命が光れるように

努めていくだけという感じがします。痛み具合が激しくて、ゴシゴシこすっているのに

いつまでたっても光らないと不安になることがあります。

手を止めそうになるとき、皆様のことを思い出します。そしてまた手を伸ばして・・。


喜びは昨日や明日ではなくて、今にだけあるものなのですね。

それを感じるシンプルな方法は、呼吸にあります。

生きるということは息(生き)をするということです。ですからこの呼吸によって息を

することが生きているということです。そこに今があります。

そして、そこから始まります。


いつも心から驚くことなのですが、私たちの本来の姿は完全なものによって創られ

ており、内側にあって常に私たちを支えているのを知るとき、初めて安らぎます。

心が助けを求めて苦しむとき、どうすることもできないとき、ただ深く息をして神が

私を強めてくれるよう祈ります。

                                葉香



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